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ヱ:それよりも――― おばちゃまぁ、もう一回、今の見せてくれない?

 

G:ヱ・・・ヱルメス?

 

A:ああ、構わないよ?

 

G:あ、姉君!!

 

 

A:分かった分かった―――(ちぇ)

 

  しょうがないなぁ・・・それじゃあ、代わりといっちゃあなんだけど・・・『イリュージョン・マジック』を見せてあげるよ。

 

ヱ:イリュージョン・・・・マジック???

 

A:いいかい――― ようく見てて御覧・・・・

 

  ほら、何にもない箱から・・・・ハトが出ますよ〜?

 

 

      (うじゅ・うじゅる・・・)

(↑グロイ化け物・・・^^;;)

 

 

ヱ:い゛・・・・。

G:あ・・・姉君・・・。(ヒク)

 

 

う゛え゛ぇ゛〜〜〜ん!

 

 

A:あ・・・あれ??? ち、ちゃんと、ここからハトさんが出てくる仕掛けを、しといたんだけど・・・ねえ??

 

ヱ:え゛・・・え゛え゛え゛〜〜〜ん・・・(い゛っくい゛っく・・・)

 

G:あ・・・姉君! これのどこがハトさんなんですかっ!##

 

A:お・・・おかしいねぇ・・・(オロオロ)

  あぁ・・・おばちゃんが悪かったから、泣くのを止めておくれ―――?

 

ヱ:スン・・・・すんっ!

 

 

G:し・・・しかし・・・姉君ともあろうお方が、箱の中身がすげ変わっていることが、分からなかったのですか?

 

A:(う゛〜〜〜)    ん???

G:いかがされました?

 

A:この・・・・冷気ぃ〜〜〜!##

G:は・・・はい?

 

 

A:あんのぉ〜〜! キシリアのクソがきァ〜〜!##

G:キ・・・キシリア? そ、そういえば・・・・先程も、その者の名前を申して・・・

 

A:今回、これで二度目だよぉ?!# さっきの椅子の件と言い・・・・この箱の中身の、グロい化生と言い・・・・!##

  もぉぉ〜〜断じてッ、赦すまじぃッ!###

 

ヱ:お・・・おばちゃま・・・怖いィ・・・

 

G:あ、姉君・・・・姉君のその怒り顔、ヱルメスの教育上よろしくないですから・・・

 

A:(ムッ!)悪かったわねッ!###

  どぅあがっ! あんのヤロぉだけは、早速とッ捕まえて、この私自ら、罰を与えてくれりゃあ゛!####

 

G:(む・・・むぅぅ)み、見えておらぬな・・・周囲(まわり)が・・・・。

 

  それでは、この子は連れて帰りましよう、勉強はまたの機会に―――・・・・さ、ヱルメス、帰りますよ・・・。

 

ヱ:はぁ―――い、おばちゃま、またね―――?

 

A:あ゛ぁ゛・・・しょほんなぁ〜〜・・・・。(士気低下↓)

  ――――・・・・っく! それもこれも、あのガキのせい! 見てなさいよぉぉ・・・・キシリアぁ・・・・。###

 

 

〔それにしても、ヱルメスは、この“ドルイド”に大変興味を抱いたようで、もう一度見せてくれるよう、頼んでみたのですが、

そこは、母でもあるGの意向で、差し止められたようです。

 

 

そこへ――― Aは、可愛い自分の姪の女神の気を引くためか、余興程度の術『イリュージョン・マジック』を披露したのです、

 

が―――― 何もない箱からは、タネのハトが出てこず、代わりに気持ちの悪い、うねうねとした化け物があ???

 

それにビックリしたヱルメスは泣き出し―――― しかも、Aの方はうろたえ――――

おまけに、Gの方も、“わが子に何たるものを見せるのか”と、怒り出す始末―――

 

すると、その箱から、また漂ってきた“冷気”――― そう、またも、キリエの悪戯に一杯喰わされた象となったのです。

 

 

一度ならず、二度までも――― そのことに頭に来たAは、早速キリエを見つけ出し、

この世に在る、ありとあらゆる苦痛をして、彼女に償わせようとしたのですが―――――〕

 

 

A:(はぁ―――― ふぅ――――) 全く・・・・もう、これに懲りたら、こんなことすんじゃあないよッ!!

 

キ:・・・・・・。(平然)

 

A:まったく・・・・もうっ!(プン・スカ)

 

 

〔ですが、当のキリエは、全くもって堪(こた)える事がなかったのか、何食わぬ顔で、平然としたままだったのです。

 

これには、業を煮やしたのか、それともやるだけ無駄と感じたのか・・・Aは、そこそこにその場を後にしたのです。

 

それからしばらくして、この仕置き場にはエリアが・・・・〕

 

 

キ:(あら・・・)エリア・・・・さん。

 

エ:(はァ・・・・)全く・・・難儀な方を、友に持ったものですわ・・・・

 

キ:どうも済みませんね・・・。

  永らくぶたれっぱなしでしたから・・・何か、こう、体に刺激を与えとかないと、疼いてきてしまって・・・・

 

エ:(はぁ〜〜〜)全く・・・難儀ですわ。

 

 

〔そう、ここでようやく発覚してきてしまった、あの、キリエの悪癖、どうやらこの期を境にして前後が怪しいようです。

 

すると・・・・この会話の一部始終を聞いていた、この方が現れ・・・・〕

 

 

N:全くもって・・・・難儀なようですね・・・。

 

エ:(あ・・・!!)り・・・龍皇様?!!

キ:(え?)こ・・・この方が?!!

 

グ:うむ、この方こそが、今の世を須らく統治されておられる、“天帝”『龍皇』様であられる。

 

エ:あ・・・・あなたは!

キ:グ・・・グルカさん!

 

N:それよりも、キシリア・・・あなた、その癖そのくらいにしておかないと、今に誰も寄り付かなくなりますよ。

 

キ:(あ・・・)は、はい・・・。

 

N:今は・・・・この二人が、構ってやれるからいいけれど・・・・

  (はぁ・・・)そのことは、お姉様も危惧しておられました・・・・。

 

エ:(え・・・)あ、あなた様の“姉”という事は・・・G様の事です?

 

N:いいえ、私達の中でも、一番上の、あの方です。

 

エ:(あの・・・方)も、もしや――― A様!!

 

N:そうです。

 

キ:で・・・でも、その方は、私に思い罰を・・・

 

N:そうです。

  ――――が、お姉様も、あなたを打ち据え続ける事に、危機感を覚えていたようです・・・・

 

エ:は・・・はあ―――(でも、それ・・・って)

グ:フッ・・・・。(“M”か・・・)(遠ひ目)

 

 

〔この仕置き場に姿を現せた人物と、その従者――――

エリアとキリエは、その者の姿を見るなり、『龍皇』と、呼んだのです。

 

そう・・・この方こそ、その当時の世を統治する者―――『天帝』―――だったのです。

そして、もう一人・・・その『龍皇』なる方の側近、グラディウスが・・・・ここで、前の記述を、よく読み返して頂くと分かるのですが・・・

このグルカ、例の三人の女神の一人・・・・Nの側近・・・・と、いうことは??

 

そう、『龍皇』とは、Nの事であり、その裏を返せば、彼は、『天帝』の側近でもあったのです。

 

 

そして――― エリアが現代において発した、ある興味深い言葉・・・・

 

―――それ以上の事をすると、誰も寄り付かなくなる―――

 

とは、この当時、『龍皇』様が言い置いた言葉・・・・それに、彼女の姉、Aもこれ以上キリエを痛めつけるのは、好ましくない事と感じたようです。

(でも?それはもう手遅れ・・・なぜなら、グルカが、口には出してはいませんが・・・・ねぇ?)

 

 

 

 

 

どうやら

 

この先行き

 

不安だらけ

 

と、行ったところのようでス

 

 

 

 

 

 

 

 

―――了―――

 

 

 

 

 

あと