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(さて、その翌日から、共同作業 (とは言っても、おひぃさんだけ、モーレツに働いてるだけなんですが・・・(^^;;) の開始・・・。
早速電話が鳴っているようなんですが・・・?)
ジリリリ・・・・ジリリリ・・・ン ガチャ!
お:はいはい、あ、もしもし、申し訳ございません、お待たせいたしまして・・・。
あ、はい、こちらが『ギルド』(株)でございますが・・・。
はい・・・・、はい・・・、分かりました、すぐにでもお伺いせて頂きますので、宜しくお願いします。(チン・・)
あの・・・・、どうしてお電話鳴ってたのに取らなかったんです?
ス:・・・・。(ふん、フフン、フン〜♪)
お:むっ・・・・! (ムカッ・・・!#)
(おひぃさん、おもむろに、ステラに近づき、耳にしていたイヤホンを取る)
ス:あっ!なにすんだよぅ!!
お:全く・・・・、あなたマジメにやる気あるんですの? ほんとに・・・、怠慢なんだから・・・・。
ス:べぇ〜〜〜〜・・・・・
お:うんっ?!! (キッ!!)
ス:(そそくさ・・・)
お:フンッ! わたくし、ちょいとこれから出ますので、留守居役の方お願いしますねっ!?
バタン!!
ス:(フ〜・・・やれやれ、)しかし、ホントにこんなので来てくれたとは・・・、こりゃあの時より相当、筋金入ってきてるようだな・・・・。
口ではあんなこと言ってたけど・・・、どんなもんかな・・・、ちょっくら覗いてみるか・・・。
ポイッ! ストン・・・・(ステラ、紹介状をくずかごに捨てる・・・)
(町内にて・・・)
婆:いや・・・、悪いですねぇ、お嬢さんみたいに、キレーな人にドブさらい、手伝ってもらったりしちゃってぇ・・・・。
お:いぇ・・・・いいんですのょ・・・・・(ケホケホ・・・・) こ、これもお仕事のうちですから・・・。
えいしょ・・・! いょいしょ・・・!
う゛〜・・・、くさいし、つめ゛たいし・・・、なんだか、わたくしめげそう・・・。
(でも、ここが一番の我慢のしどころよ!! ここで辞めてしまったら、驍様に申し訳ないし・・・、第一アイツに笑われてしまう!!)
よ〜し! オー! ふぁいとっ・・・オー!!
ス:(へぇ〜・・・・頑張るねぇ・・・・ふふふ・・・)
お:はぁ〜〜! ようやく終わりましたわ! え・・・・っと、次は・・・、
川のお掃除ですか・・・・。
うわ!・・・・・・、
スゴ・・・・・、ゴミがいっぱい!! それに、ヘドロまで・・・・・!
爺1:おィ! 嬢ちゃん! おめーさん、来るの遅いでねーか! こっちはもう始めてっぞ??!
お:あっ! すみません! すぐ始めます!!
ザブ・・・・
お:よいしょ・・・、よいしょ・・・・・・
爺2:ほぉ〜、あの娘さん、若いのにようやってじゃのぅ〜〜。
爺1:おや?! おまいさんもそう思うかい? 今時あんな娘さんは、そうはおらんよ・・・。
爺2:ありゃ、きっと、どこぞの良家の娘さんじゃろにのぉ・・・。
爺1:おや? どうしてそれが分かる・・・?
爺2:ほれ・・・・、あのお召し物に・・・、手とか、足とか、肌をよう見てみぃ・・・。
ありゃ、今まで、何の苦労も知らんで今まで過ごしてきた証拠じゃ・・・。
お:(く・・・っ!) いたっ! ・・・・・、つぅ〜〜・・・・。
(た、確かに・・・、今までこんな事なんて、家の者がやって来た事・・・。全く反論できません・・・。
それに・・・、アイツのいってた通り、わたくし達は、ぬくぬくとした環境で過ごして来たに過ぎないんだわ・・・。)
はぅぅ〜〜・・・(じんわり・・・) みぢめ・・・(〒フ〒)。
(そして、陽が落ち、街頭が灯る頃に、ようやくギルドに帰る事が出来たのです・・・。)
お:ただ今・・・、はぁ・・・。
(クゥ〜〜っ・・・)お腹すき・・・・・ん? (くんくん・・・・くん) あら・・・、いい匂い・・・。
くっくッくツ・・・・・・ ジ・・・ジュ・・・・・
お:あ・・・っ! お、お鍋!!?
し、しかも・・・“スキヤキ”じゃあ、ありませんか!!? あぁ・・・、な、なんて美味しそう・・・・。
ひ、一口だけなら別に・・・い・・・いいわよ・・・・ね?
(パク・・・)ああ〜っ! おいし〜ィ!! (あれも・・・これも・・・・)
(そして、なんと二人前はあったろうかという量をペロリと平らげてしまったのです・・・・しかも、間の悪いところに、そこへ・・・・?)
ス:え゛〜えいこらしょ・・・・っと、 やれやれ、食材持って上がるのにもひとくろーだわい・・・・
いょ〜いしょ! ・・・・・・アレ? 君、戻ってたの? あ〜そう・・・。
お:ぐっ! (ヤバ・・・・もぐもぐ・・・)
ス:さ・て・と! でゅわっ! 早速たっべるっかねぃ〜♪ っと・・・・
あ〜・・・・・
あり? ・・っかしぃなぁ、さっきここ出るまでは確かにあったのに・・・・ スキヤキ
お:う・・・・ぐ・・・・・(もぐもく・・・ゴキュ・・・!)
ス:あのさぁ〜、君・・・知らない? ここにおいてた ス・キ・ヤ・キ!
お:(き・・・来た・・・!)え・・・え゛え゛っ?! 知りませんわよっ?!
こう・・・ダシのよく滲みた糸コンや、えのき・・・・ おネギやお肉なんて・・・・。
ス:ふぅ〜〜ん・・・・・(ジィ・・・・・・・)
お:はぁ・・・ぐっ!(し・・・しまったぁ〜・・・あまりに美味しかったですから・・・つぃ・・・・・)
ス:食べたね? これ・・・・・
お:は・・・はは・・・・え〜っとぉ・・・・(ふるふる・・・)
ス:おィ・・・・、目ェ、そらしなや・・・・ 食べたね?・・・これ・・・・
お:は・・・・ひゃい・・・・美味しかったです・・・。
ス:そう! んじゃ仕方ないねっ?!
お:(え・・・っ?)あ・・・・あの・・・、お咎めないんですか?
ス:へ? どうして・・・・・あった方がいいの?
お:あ・・・いえ・・・・その・・・・わたくしが・・・・・全部食べてしまいましたから・・・・。
お怒りになるのかなぁ・・・・と思いまして・・・。
ス:ま、腹空かしている時に、あんなもん目の前にして “おあづけ” くわされてる方がよっぽど辛いっしょ・・・・、
それに、も一度作り直せばいいこったしね。
お:あ・・・・(ス、ステラさんっ・・・・)も・・・、申し訳ございませんっ! ・・・・わたくし、とんでもない事を・・・・
ス:いいの、いいの・・・・。 それに、めげずに、ここの仕事やってくれたことだしね・・・。
お:えっ?! あの・・・・何か今、云われました?
ス:べっつにい〜〜? あっ! そいやぁさ、お肉美味しかった?
お:は? はい・・・、とても、よくダシが滲みこんでいましたし・・・。
ス:ふぅ〜ん、そう! いや・・・、良かった良かった・・・・・
お:(ス・・・ステラさん・・・)
ス:腐ってなくて!
お:・・・・・・はぁ?
ス:いや、何ね? 冷凍庫開けたら、偶然にも、奥の方に二年以上も前の肉発掘しちゃってさぁ・・・・
食えるかなぁ・・・これ・・・・ってんで、とりあえずぶち込んでたのよ。
お:・・・・・・#
(・・・ん・・ん・・・のぅわ〜んですってぃぇ〜!(▽M▽##)
ス:は、ナルホドねぇ・・・、美味しかったですか・・・、んじゃ、ワシは、今買ってきたばかしの、おにゅ〜アーンド、しかも、『○×牛』の肉で♡
(ゾク・・・!殺気・・・!?)
はぅわ!鬼ぢゃ・・・・鬼が居る!!
お:前言てっか〜い!お仕置きですっ!!
ス:あぁ・・・ダメだ・・・画面が暗転して・・・・動けなひ・・・・。
ふんギャ!ふんぐっ!!(XxX)~゜
(さて、ひょんな事から『ギルド』というところで働くようになった、“柾木阿恵華”という女性・・・。難なく溶け込んでいるようですが・・・?
果たして大丈夫なんでしょうか?
また、その一方で、謎多き男、“ステラバスター”という男も・・・・。数々の謎を孕みつつも、今回はこれにて幕でありまス・・・・。)