<肆>
婀:よろしいですかな、あなた様は、今回一言も喋らなくてよろしい。 質問の類は、妾が須(すべか)らくこなしますので。
お:(これ・・・って、暗にボロ出した日にゃ、命ねぇーっていってるのと同じじやあ・・・(―フ―;;)
婀:ほれ、行きますぞ。
お:は・・・はひ・・・。
婀:どうも、お待たせをいたしました・・・。(ニコ)
取:オォ!何の何の、ベッピンさん二人を待つんじゃあ、ワシはいくらでも待ちますぞい?
お:(うっはぁー・・・なんか知らん、ねっとりとした視線で、ワシらの体、嘗め回すように見やがってぇ・・・。)
取:・・・・・。(じいぃっ)
お:(う゛・・・) は・・・ははは、な、なんでございましょ・・・?(ヒク・・・)
取:ハハ・・・いや、何、ささこちらへおかけなされぞな。(ぽんっ!)
お:(う゛ぃっ?! んにゃろ〜〜、ドサクサに紛れて、ケツ触りやがったなぁ〜〜っ?!#)(むかむか・・・)
ス・・・・・・ッ
(と、ここで、婀陀那さんが、おひぃさん(ステラ)を遮るように立つ。)
婀:それでは・・・早速契約の話と参りましょうかの?
取:まぁまぁ、そないな難い事言わんと・・・どや?一杯。
婀:いや、結構。 今は勤務時間中ですので。
取:ほぅか、なら早速、ビジネスの話に入らしてもらいまひょ。
(このおやぢ、典型的な中年肥り&しかも、脂ぎってる・・・は、お尻を触るのはお手の物、
しかも、じっとりとした視線で、嘗め回すようにして見る・・・というのは、たとい同性であってもいヤ〜〜なものなのでして・・・・
それゆえに、『あ゛〜〜もし、これがほんまもんだったら、ただじゃすまんのんだろーねぇ・・・』と、ひたすら思ふステラなのでありました。
んで、話は変わりまして、真剣なビジネス、商談なのですが。
ここのところの、不況不況の波が押し寄せ、各大会社、企業が倒産する・・・という、この事態は、
少なからずも、こういった中小にも影響があるものなのでして・・・・)
婀:(ふぅ〜〜む・・・この提示額、明らかにこちらの足元を見ておるな。 しかし・・・今のこの不景気、あちらも精一杯なのじゃろうて・・・)
(不況のシワ寄せを肌身に感じながらも、この妥協案を呑まざるを得ない・・・というのは、いたし方のなきようで。
婀陀那さんも、身を切るような思い・・・泪をのんで、この契約に踏み切るようです。
と、ところが・・・?)
お:・・・・。(ふぅ) 何なのですか、この提示額は。
バサ・・・ッ
婀:(う゛えっ?!)あっ・・・あね・・・
取:なんやん、不満でも??
お:当然でしょう?!明らかにこちらの足元を、見透かしたかのようなこの契約・・・こちらとしては、飲むわけには参りません!
取:(ムッ!!)しゃあけどもなあ、こちらとしても、精一杯大譲歩した結果なんでっせ?
これ以上、ねぇさん方の条件のんどったら、今度はこっちが首くくらなあきまへん!あぁ〜〜あきまへんっ!!
お:そぉ〜ッちが退く気ないんでしたら、この話なかった事にしてもらいましょ! いいんですかい?それでも・・・
取:・・・・・。(じろっ!)
(なんと・・・あれほど、口を出すなと、クギを刺されていたにもかかわらず・・・・。
どうやら、話の展開は、ひっじょ〜〜にマズイ方向に驀進中なのでありまして・・・・。)
婀:(う、うわっ!このアホは、一体何をしてくれておるのぢゃ!!)
あ゛・・・と、取締役殿・・・し、少々お待ちを・・・(そそくさ)
こぉれ!お主!!一体どぉういうつもりぢゃ!! 折角まとまりかけておった話を、ブッ潰してくれおって!!
お:だ・・・だあってさぁ・・・こいつは、あまりにワシらをバカにしとるとは思わんかぁ?
しかもよぅ・・・ワシのおけつ、てら〜〜っと触りよったんでぇ?あのオッちゃん。
婀:あっ・・・姐上なら、左様な事には目を瞑りますぞッ?! しかもだいたい・・・
お:え゛ぇ〜〜っ!?ひぃちゃんこんなのに目を瞑る・・・だなんて、
ひょっとして、ひぃちゃんの好みって、あんなん脂ののりきったおやぢが好み〜? ぅわぁ・・・幻滅ぅ。
婀:あ、アホか!お主は。 ナゼに、姐上があのような・・・・って、どうしてこんな話をしておるのじゃ、妾は・・・・
話を元に戻しますぞ?! つまりですな、姐上なら、『大事の前の小事』として、このくらいの事には目を瞑る・・・と申しておるのですよ!
そのくらいの事が分かりませぬかっ!
お:ヤ〜〜だね!そんなん分かりたくもないがね!
婀:(ムッ・・・ググッ!# こっ・・・この漢は・・・っ!##)
そなたがダメなら・・・妾がこの契約押し切りまするっ!!
お:ダァ〜〜メっ!このワシが乗り気でないもんネッ!ダメっつったらダ〜〜メっ!
婀:(ぬ゛うぅぅ・・・)なら・・・っ、勝手にしなされっ!!(プンプンっ!)
お:ああ〜そうさせてもらいますがね。
(どうやら、ギルド側の説得交渉も、決裂に終わったようでして・・・)
取:で・・・どないなりましたんで? 話はまとまりましたんかいな?
お:・・・・(ふぅむ) そっちが退く気がないのなら、こちらも退く気はございません。
ですが、このままいくら交渉しても、平行線になるのは明らかな事です。
婀:(・・・・あ゛? 社主・・・殿??)
お:ならば、ここは一つ、賭けをしません?
取:賭け??
お:そっ、賭け。 そちらがこの賭けに勝った場合には、その契約を飲みましょう。
で・す・が 逆にこっちが勝った場合には、こちらの条件を飲んでもらいます。 それで、いかがか?
取:ほ〜〜う、中々に面白そうやなぁ。 よっしゃ!ええじゃろ、その話乗った!!
婀:ちょ・・・ちょっとお待ちを!!
こ・・・これ!こんな事をして・・・大丈夫なのか?!
お:まっ!見てなって、あのオッちゃん、見た目通り賭け事が好きなんだし。 とは、言っても・・・条件は五分五分なんだけどね。
虎が出るか、蛇が出るか、果てまたは鬼か・・・ま、やってのお楽しみ・・・ってとこだよ。
婀:む・・・むむぅ・・・(そ、そこはかとない不安が・・・(―x―ll;;)
取:ほれで??賭け・・・って、何にしますのんや?
お:それはだねぇ・・・・。(にっしっし)
(さて!おひぃさん(ステラ)の仕掛けた賭け・・・とは、一体いかなるものだったのでしょうか!?(結果は後ほど)
それにしても、婀陀那さんも、今回ばかりは『しまった!』と、思ったようでして・・・でも、もはや時の流れは戻りそうにもないようです。
・
・・と、いうことは?このまま ずるり、ずる〜〜り と流されていくのでありましょうか!!??)
―――――了―――――