<拾参>
婀:ふふ―――・・・まあ・・・それはまた、こちらでいろいろとあって・・・な。
それより―――御ン身のほうは、いかがかな?
ジ:え―――?私・・・ですか?
婀:いえいえ――― そうではなく、今、妾が問うておるのは、そなたの主上殿に・・・じゃよ。
どうなのじゃ―――ソロン様。
ソ:フ――・・・意外と世話を焼くものだな・・・低級神。
――――に、しても、私もこれで楽ができそうだよ・・・かつての私の右腕とも呼ばれた者が、
今まさに私のそばにおり、何かとしてくれるのでな・・・・嬉しい限りだ。
ジ:ああ―――ッ・・・ああ・・・セ、セイバー・・・あなたの眼、ソロン様と同じ・・・いえ、ソロン様そのもの?!!
ソ:ジィルガ・・・私の側近よ・・・また会えて何よりだ・・・。
今の私の身はこのようなれど・・・昔のように私に尽くしてくれるか―――?
ジ:も――――勿体のないお言葉で!! この・・・ナグゾスサールが息女ジィルガ・・・
改めて御ン身のために、一層奮励努力する所存にございます―――!!
ソ:うむ――――では、分かっているであろうが・・・
ジ:は―――― あなた様がいづれこの地を統治する、その時まで・・・邪魔立てするゴミどもの処分は、私にお任せを――――
ソ:ム―――では、頼んだぞ・・・・(ス―――・・・・)
臾:えっ??てっ?!! な・・・ナニ洒落にならんコト、言うてはりますのんや?!!
ナ:あっ・・・ああ―――それに、第一、そのこと・・・って、さっき異端審問会で言ってた通り・・・
婀:ふふ――――勘違いをするではないぞ・・・。
この方が言われるのには、処分の矛先は、妾達“神”や、まして人間でもない・・・
まづ当面は、ソロン様の勢力に抗おうという者達の事じゃろう。
それに第一、この方は謀りごとを忌み嫌う御仁でもある。
バ:――――と、いうことは・・・
ジ:フ・・・謀りごとなんて、私から言わせてもらうなら、邪道もいいところだわ。
知と知を争わせるなら、それは戦場で―――! 影でこそこそというのは、性に合わないのよ・・・
特に――― 私達の背後ろ、約4・500mのあたりで、こちらの隙を伺っているような小蟲共は特に・・・ね!!
婀:ふふ―――まあまあ、ジィルガ殿・・・今日は、妾達が久々に出会ったハレの日―――と、いうことで・・・のう?
ジ:我が・・・戦友の言葉とあらば・・・仕方がありませんね。
J:そぉ〜〜――――れにしても、にゃんだか物騒な話にゃりんッ!
ジ:これは――― あなた様が、敵の御ン大将、神人・女禍だとは・・・・
婀:信じ・・・られませぬかな?
ジ:・・・・とはいえ、あの時、実際にそのお姿を見て、肌に泡を覚えたのは事実――――
しばらくは、大人しくしていた方が良策というもの・・・
J:にゅッフフ〜〜ン♪ あんがと。
それじゃあ〜こっちも当分はおめめを光らせとくの・・・ヤメにしとくよ。
ジ:これは―――随分と手厳しいことを・・・。
でも、まぁ・・・こちらとしても、早急にしておかなければならないことが、山とありますので・・・・
J:ほよ? にゃ〜〜ンの事にゃそかねえ?
ジ:それは―――あなた達が、早く一人前に成る・・・と、いうことよ、臾魅・ナオミ。
臾:え゛っ?!
ナ:へっ??!
臾:な・・・なして急にそないな展開になるンねんっ!!
ナ:し・・・衝撃の告白の後は・・・これ? もぉカンベンしてよぉ〜〜
ジ:当然でしょ? 大体あなたたちが、もう少ししっかりしていれば、私もこんな風にならなかったんだから・・・
さっ――――これから戻って、特訓の続きよっ!
臾:ンな、アホなぁ〜〜〜――――・・・・
ナ:やっぱこの人・・・いぢわる魔女さんだぁ〜〜〜
バ:やぁれやれ・・・一体どうなっていくのやら・・・
サ:ま―――・・・当分はこの調子だろ―――な。
マ:おいおい―――使う前に、壊さんでくれよ・・・・
婀:ふふ―――・・・しっかりと、頑張りなされよ、お二方。
J:うふふ―――・・・また、お祭りがきそう・・・だね。
―――了―――