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―――ギルド(株)の世界―――

 

 

(ここは―――蓬莱山、その麓にある、緩やかな丘陵公園(ほれ、いつかの特訓とかに、出てきた、公園スよ。)にて・・・・

そこには、ありえないはずの、時空の歪みからによる、黒き穴が開き・・・そこからなんと・・・白き、絶世の美女が・・・・)

 

ヴヴゥゥ・・・ン

 

 

ジ:ふむ・・・到達地点の、座標の誤差は、そんなには認められていないと・・・・。

  それにしても、誰もいないところであって、幸いであったな。

 

  どれ・・・・今のうちに・・・・(ゴソゴソ・・・)

 

 

(そう・・・・その人物こそ、女禍様と入れ替わり、立ち代り、こちらに単身で赴いてきた、ジョカリーヌ様であったのです。

そして・・・)

 

 

ジ:むぅ・・・・どうも、サイズ的に合わぬようじゃのう・・・とはいぅても、これしか、あの者の、衣装を手渡されておらぬがゆえに・・・・

  おぉ!そうじゃ!なれば、妾が縮めば・・・・                 ぬん・・・!

 

 

(ここの世界の・・・・女禍様(=Joka)に、成りすますべく、替わる時に、彼女から借りた衣装に、袖を通すのですが・・・・

ほら、ジョカリーヌ様・・・って、アダナや、ヱルム達と比べて、上背あるし・・・・それに、よい躰の持ち主(つまりは、そういう意味です(^^;;)な、ワケなので・・・

サイズが、どうしても、 ぴちぴち な、わけなのでして・・・・

 

そこで、この方なりに、ひねり出したのが・・・自分ごと縮めば・・・・なのですが・・・・できんのでしょ―――か??

と、そう思っている矢先・・・・時間退行の術で、見る見るうちに、女禍さまと、サイズが一緒に・・・・・と、ところが・・・?)

 

 

ジ:む・・・むぅぅ〜〜〜どうも、胸の辺りと、腰の辺りが・・・きつくあるのぅ〜〜〜〜(いかがしたものであろう・・・)

  ―――――と、待てよ・・・? そういえば、あの者、“困ったときは、婀陀那ちゃんに・・・”と、申しておったのう・・・

  なれば・・・・彼の者を、見つける事にいたすか。

 

  ・・・その前に、こちらで怪しまれぬよう、あの者の、口調を理解しておかねば・・・・

 

  ―――――と、どれどれ・・・・・

  な・・・・なんじゃ・・・これは・・・・語尾に、必ず『にゃ―――』とか、『にゃりん』をつけねばならぬのか・・・?

  む、難しいものよのぅ〜〜〜・・・・・・・・・・・・やってみるか。

 

  お、お早うございますです・・・にゃりん・・・・。      ・・・・・・。(///_///)(かぁぁぁ―――――っ)

  お、思ったより恥ずかしいではないか・・・!!

 

 な、ナゼに妾が、このような恥辱に・・・・とはいうても・・・この台本には、―――これをしないと、一発でばれる―――と、注意書きがあるな・・・

 し、仕方がない、ここは、恥を忍んで・・・・

 

 

(ですから、ジョカリーヌ様、いい躰してまスから・・・・(そ――ゅう意味です(^フ^;;)>)

でも、そこはそれ、“困った時には、自分の優秀な部下”を尋ねるよう言われていたので、この後、ギルドなり、森野邸なり尋ねるようです。

 

そして、他の者から怪しまれぬよう、Jokaの口調を真似るようでつが・・・

これが意外にも苦戦??な、わけでして・・・それを証拠に、一度試したのですが―――――どうやら、それが赤っ恥らしくて・・・赤面してしまったようなのでふ。

 

でも――――一発でばれる――――、この脅し(??)に、屈し・・・・耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶジョカリーヌ様・・・。(泪、泪で、ございます・・・)

 

 

それはさておき――――

早速、公園を出て、町に下りてみると・・・)

 

 

人:(おぉっ!!) ・・・・・・・。(ひそひそ・・・)

人:(な、なんとっ!!) ・・・・・。(ひそひそ・・・)

 

ジ:(ぬ・・・ぬぅぅ〜〜〜どうも、先程から、多くの視線を感ずるような・・・・ハッッ!!も、もしや、すでに、バレておるのでは??!

  い、イカンではないか・・・・では、どうすれば・・・

 

・・・・まてよ、そういえば・・・あの者の、住んでおる処は、どこなのじゃろう・・・一つここは、そこに赴いて、かくまってもらう事にするか・・・)

 

 

(そ〜〜〜う、町行く人、すれ違う誰もが、破格の躰の持ち主(だから、そ――ゅ――事だってば!・・・って、しつこい?)、ジョカリーヌ様を、見て驚いているようなのですが・・・

彼女自身は、それが、 自分がJokaではない・・・・バレてる? と、カンちがいを起こしているようなのです。

 

そして、行き着いた先は・・・・Jokaの、出現拠点ともいえるべき――――遼來軒――――だったのです。)

 

 

ジ:―――ゴメン――――

 

カ:ぇい!いらっしゃい―――! 餃子、いっちょありィ―――! ほぉれ!凰蓮さん!カウンター、お客さんお待ちだよ!!

凰:はいはい―――、はい、いらっしゃ――――(カタ―――ン!くわん・・くわん・・・くわん・・・・くわん・・・)

 

:おい!凰蓮さん!なぁにヤッて・・・・

凰:ぁ・・・・はあぁぁ・・・

 

ジ:い・・・いかが・・・なされたので・・・にゃりん?

 

 

(そう―――、そこは、いつもどおりの―――この、お昼のかき入れ時の、忙しい―――中華料理屋があったわけで―――。

でも、そこで働いている、女主人凰連と―――、厨房師、カン・ネイは――――)

 

 

カ:ちょ・・・ちょっと・・・Joka・・・・ちゃん? ギ、ギルドの方は、もういいんで?

 

ジ:え・・・ああ、いや・・・ちょっと、忘れ物をしてしまったでのぅ・・・にゃりん。

 

カ:ェ・・・・あ!わ、忘れ物でしたかい、あっしゃあ、また・・・・

ジ:また・・・?

 

カ:ェ・・・・いいえ、何でも、ありやせん・・。

 

ジ:そ、そうか・・・邪魔したな・・・・で、では、また今度―――

 

 

 

凰:あぁ―――行っちゃった―――。

カ:で・・・でも・・・忘れ物・・・・って・・・・

 

凰:・・・・・一応、あの人に、連絡を・・・・

カ:入れとくか・・・

 

 

(そう―――明らかに、怪しまれる態度―――忘れ物を取りに帰ってきたはず・・・なのに、自分の部屋に、それを取りに入る風でもなく、

そのまま、旋風(かぜ)のように立ち去ってしまった、

自分達の主上

それゆえに、今のところ、その人物の、保護者(??)に連絡を入れるようです。)

 

 

 

 

 

 

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