<捌>
(・・・・と、まあ、あんな事もありながらも(笑)
楽しい時間は、瞬く間に過ぎ行き、期日も刻々と迫ったある日の出来事。
フレンス・ブルグ郊外で、エリアちゃんとの野外授業(?)をしていた最中(さなか)・・・・)
女:ほわぁ〜〜〜もう二週間かぁ・・・はっやいよなあ・・・。
エ:あの、どうかなさったんですか?女禍さん。
女:えっ?!うん・・・・あのね?もうあの人との約束の期日、きちゃうの。
エ:は・・・もうそんなになるのですか。
女:うん。 でも・・・まあ、大した事件とか起こってないし、良かったよ。
エ:(た・・・大した・・・って、アレ(カエル事件)は、ど――なんだろ・・・。(―フ―;;)
あ・・・はは、そ、そうですね・・・。
ところで・・・こちらへ来た感想は、いかがなものでした?
女:えっ?? いや――思ってたより、いいとこだったでにゃんすよ。
ここは空気もいいし・・・大地や水も、自然なままだし・・・あたしんとこと比べると、ちょっとねェ・・・・(うらやまひ・・・)
エ:そうでしたか・・・。
女:エリアちゃんも、はじめ来た時は、ビックリしたでしょ?
エ:えっ?! えぇ・・・・まぁ・・・・。
女:空気は、排気ガスやらなんやらで、汚れホ――ダイ。 水も、工場の排水やらで、ヘドロが目立つし・・・・
おまけに、大地は、舗装とかしちゃってさ。
エ:あっ・・・で、でも、こちらでも毒ガス噴き出すのもいますし・・・底なしの毒泉や、毒沼も・・・・
それに、道路でしたら、石畳とかで・・・・
女:い・・・いいんにゃそよ・・・エリアちゃん。 そんなに気を使わなくても・・・・
エ:(あ、あいぃぃぃ・・・・)
女:さてと・・・・もうそろそろギルドにでも、帰ろうにゃそかね。
(どうやら女禍さま、意外にもこちらには好印象のようですが、自分のところの世界の、汚染のグチを聞かされ、エリアちゃんも少し苦笑気味・・・
しかも、ムリに、似たような環境を、わざわざ探してまで言わなくたって・・・・・ねえ?)