リリアが・・・「ロサンゼルス・サーバー」に強制召喚される、数十分前・・・
今回、自分達が倒すべき本来の敵の事が判明したので、一緒に欧州へと来ている自分達の仲間と、
合流をするリリアとサヤ―――
するとよく見てみれば、かの問題児と、自分の信友とが、ワキアイアイとしている場面に遭遇し―――
ブ:まあ〜〜そうなんですの(オホホ)
市:ええ〜それはもう―――(ウフフ)
自分がいない―――と、言う事で、さぞかし荒れているだろうと思われた、問題児でしたが、
自分達が予想していた以上に・・・仲良くなっている―――??
実は・・・リリアが「ベルリン」から、「ロンドン」へと来るまでの間・・・
プ:市子ちゃんも、ブラダマンテさんも、いがみ合っていないでさぁ・・・
ブ:お断りします―――!
わたくし、お姉サマ以外には協力いたしませんので。
それに、今般の事情も逼迫しつつあるのです。
あなた方に構っていられるほど、暇ではございませんのよッ。
市:(言いたいことを・・・
けれど、今ここで何が起ころうとしているかを、リリアさんが来るまでに、突き止めておかなければ―――)
実は、「#77;意外な事実」での冒頭部分にもあったように、ムードとしては険悪・・・
険悪の何物でもありませんでした。
ブラダマンテは、自身が持っている重要な情報を、敬愛して已まない一人の人物以外に提供する気なんざ、さらさらなく―――
また市子の方にしても、信友の為に、どうにかしてでも重要な情報を引き出させたい・・・
この双方の鬩ぎ合いが、なんとも“不毛”な状況を創り出していたのです。
#79;裏取引
しかし―――このままでは平行線・・・
このままでは、信友の役に立てられない・・・と、そう思った市子は―――
市:(・・・)仕方ありません―――なるべくなら、“この手”は使いたくはなかったのですが・・・
プ:市子・・・ちゃん?
ブ:(・・・)何を為されるかは知りませんが―――
わたくしは、どんな交渉材料を持ってきましても、あなたの言う事など―――
バンッ!☆
ブ:(!!!)こっ―――これは・・・!!?
市:(・・・)言うまでもなく―――「生写真」・・・です。
それも、あなたの“お姉サマ”の、ね。
ブ:(ワナワナ)こ・・・っ、これは??!(フンスフンス)
市:“コレ”は、私の「秘蔵のコレクション」です―――
ブ:う゛っ!?(ボタボタ)
こっ・・・興奮のあ゛ま゛り゛に゛ぃ〜〜〜っ!!
「“コレ”・・・普段の璃莉霞の姿を撮ってきた写真だよね?」
「それで鼻血を吹く“聖職者”・・・って―――」
「病的ダヨ、この人・・・」
とは、市子から提示された、璃莉霞の生写真を見るなり、鼻血を吹いて興奮する神殿騎士に、
半ば呆れ顔をするプリンの心の言葉・・・
しかも、この生写真、改造後の、あの「キラキラ」とした乙女の様な“あの姿”・・・
すると―――?
我慢の限界・・・居ても立ってもいられなくなった、ブラダマンテが―――
ブ:ふんぐぐぐっ―――!
市:おぉ・・っと、イケませんわよぉ〜?
“コレ”は、私の私物なのです。
それを、聖職に就いていらっしゃるあなたが―――よもや大罪を冒されるおつもりですか?
ブ:ひ・・・ひどいっ―――ひどいわ?!
これでは、蛇の生殺しではありませんの゛っ!!
「なんだか・・・不毛な争いになってるよ?」
「それに・・・市子ちゃんも、中々やるよなあ・・・」
そう―――プリンが思っているように、「不毛な争い」・・・
目的は、重要な情報を引き出す為に―――なのですが、
一枚の生ぢゃしんの攻防を見るにつけ、とてもそうは見えない処はあったようです。
―――と・・・ここで市子が
市:そこで―――です・・・ここは“ディール”と参りませんか?
ブ:ディ・・・ディール!?
市:そうです・・・これは、純然たる「取り引き」―――
ブラダマンテさん・・・あなたが所有している、有益な情報―――
私達に提供してくれると言うなら・・・
ブ:(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)
く―――み、見損なわないでください!
こ・・・このわたくしが・・・この・・・ような・・・・ッッ!!
市:(これでも、“未だ”「落ち」ませんか・・・ならばっ!)
バンッ!!☆☆
ブ:(!!!!!)
こ・・・っ―――これはあああ〜〜っ!!
市:ズバリ、申し上げましょう―――「生着替え」の・・・です。
さあ〜?いかが―――です?(ニヤリ)
「あ゛〜〜〜「こう言う」のもあるんだ・・・」
「てか、璃莉霞この事知ってるのかなあ・・・」
そう・・・なんとここで、市子は「裏取引」を申し出てきたのです。
つまり―――自分が“秘蔵”としている、「生写真」を見せびらかせたのは、
中々口を割ろうとしない、“容疑者”に、一種の交渉材料として、持ち出してきたからであり。
それに“容疑者”としても、自分には、どんな交渉材料を持ってきても、無駄なこと―――
と、そこでは恰好のいいことを、言ってはいたのですが・・・
自分の弱点は既に知られてしまっており(w)、
しかも、“生写真”を交渉材料として引き合いに出されてしまった時、激しく反応をしてしまっていては・・・w
とは言え、“敵”も然る者―――我慢の挙句の果てに、手を出そうとするも、強い自制心でどうにか抑え、
応じようとはしない姿勢を見せよう―――とはするのですが・・・
ここで、満を持して提示された「3枚」・・・
なんとそこには―――!
生着替え中の璃莉霞の写真が???
そして―――「完落ち」・・・
ブ:キヤアアア〜〜ン♪
お姉サマ、いい軆してるぅん〜♪(スリスリ)
それに、カワウイ〜〜〜ん♪♪(ハアハア)
プ:市子・・・ちゃん?
市:(フッ)良いのです―――データはちゃんと保存・・・ロックもかけてありますからね。
それに、また新たに刷り直せばいいだけの話しですから・・・
(それに・・・“自慰”にして、草臥れた箇所もありましたし・・・ね)
プ:(そう言う事を・・・言ってるわけじゃないんだけどなあぁ〜〜)
市:では、約束です―――
あなたがお持ちの、有益な情報の提供を・・・
ブ:承知いたしましたッ―――(キリッ☆)
「「キリッ☆」じゃないよ〜?」
「リリア、ここにいないからいいようなものの・・・」
プリンは、声だけは「幼な声」をしているだけで、思考はちゃんとした大人のモノでした。
しかも、被写体のいない処で行われてしまった“裏”取引ではあるのですが、
まあその辺は置いておくとして―――w
本来の目的である、ブラダマンテたちが収集した情報を手にしてみれば・・・
市:今回実装された「四凶」の内の1体・・・それが『サトゥルヌス』―――ですか。
ブ:はい―――それに、ご存知の通り、この存在は・・・
プ:『嫉妬の余り、我が子を食い殺した魔女』―――
ブ:その通りです。
市:それで・・・判明した経緯は?
ブ:これは・・・あまり知られたくはないのですが―――
今回、2体同時に実装される内の1体・・・それが『サトゥルヌス』―――
この存在は、神話の時代の逸話にて、
「我が子の才能に妬み、嫉妬し、終には食い殺した魔女」
として描かれており、危険視をされていたのです。
それに、ブラダマンテには、話すべきか―――を、迷っていた件がありました。
そう・・・彼女は知っているのです。
今回の、“この”存在に関しては・・・
とは言え、それを明かしては、ひいてはクランの権威失墜ともなり兼ねないので―――
だからこそ、迷ってはいたのですが・・・
ブ:(・・・)やはり、ここは恥を忍んで、申し上げておくべきでしょうね―――
未だ断定までは至っていないのですが、かの「サトゥルヌス」の存在、心当たりがない訳ではないのです。
市:―――と、言いますと・・・?
ブ:公爵ヘレナの騒動以降、大司教ジェノヴァが、我々との接触を拒絶しているのです。
市:(!)まさか―――そんな・・・?
ブ:疑うのは自由―――けれどイセリアは、ここでは誰しもが認める、敬虔な宗教人でもあるのです。
プ:えっ・・・でも、それって―――
ブ:一言申し上げておくには、彼女も現実内では敬虔なクリスチャンであるとか・・・
実質上の、このクランのトップは、「教皇」たる「ナユタ」ではありますが、
いわばジェノヴァは、No2であるとは言えど、実権を握っているのは彼女でもあるのです。
そこで知らされる、衝撃的事実・・・
ブラダマンテ達が所属するクラン「ナユタ教」の、実質No2が、今回の「四凶」・・・?
しかも聞くのには、神聖職としては、最高位でもある「大司教」・・・
そんな人物が、まさか―――の事態になっていようとは・・・
しかし市子には、その話しに心当たりがありました。
そう・・・自分達が関与した、「四凶」も、また・・・
市:ブラダマンテさん・・・お気持ちは判ります―――が、現実は受け止めるべきです。
ブ:ですが・・・そうは言っても―――!
市:私達にも、その経験はあるのです。
それは、あなたも私達の「助け手」となってくれた、あの「レイド戦」―――
ブ:「女媧」!
「そう・・・あの方は、今でこそ私達のクランのマスターに収まってくれていますが、」
「その経緯を辿って行けば、今回の件にあまりに似通っている・・・」
「いえ、似通い過ぎている・・・と言っても、過言ではないのです。」
「あなたの「お姉サマ」であり、私の「信友」が、どれだけ苦悩・苦心をしてきた事か・・・」
「けれど、この障害を乗り越えれば、新たな道が拓けてくる―――そうは思いませんか?」
市子は、訥々と語る・・・
確かに、神聖なるクランのメンバーにしてみれば、その事実は到底受け入れられない事実なのかもしれない・・・
けれど、そんな「受け入れられない事実」など、現実内にはそこら中に散らばっているのです。
ゆえに、だからこそ、受け入れ難くとも受け入れなければならない―――
それに、そうすれば、立ちはだかる闇を斬り払えるかも知れない―――
と、市子はそう説いたのです。
それから・・・と、言うモノは、互いに“共通”の話題に花を咲かせ―――
ブ:まあ〜〜そうなんですの(オホホ)
市:ええ〜それはもう―――(ウフフ)
とまあ・・・これが、今回の「お話し」の、冒頭部分へと繋がってくるのです。
そして―――の、サヤ・リリアの合流・・・と、相成り
リ:どーなってんの?コレ・・・
サ:さあ―――さっぱり判らん
市:あら、リリアさんにサヤさん
ブ:お姉サマ、色々お話しは聞かせていただきましたわよ?(ウフン)
リ:へっ?えっ??
サ:まあ―――そいつはあとにしてくれ。
一応だが、私らが持ってる情報が“コレ”だ・・・
市:「魔皇」ソロン・・・
ブ:『指輪』の物語りの・・・
サ:―――か、までかは定かじゃないがな。
こいつが欧州での「因縁の宿敵」だ。
で・・・その“対象者”が、うちらんとこの「公爵ヘレナ」―――って人だ。
リ:で・・・こっちの情報は?
市:はい―――「四凶」の正体が分かりました。
『サトゥルヌス』です。
サ:(!)「我が子を食い殺した」・・・
リ:「魔女」―――・・・
ブ:しかも、その正体とは、私達のクラン「ナユタ教」の大司教である、「ジェノヴァ」である可能性が濃厚なのです。
こうして、急遽の情報のすり合わせ・・・それによって、明らかとされてきた、重大なる事実―――
いずれにしても、凶悪な存在を相手にしなければならない・・・と言う事で、
至急リリアは、クラン「カレイドスコープ」のマスターである、ジョカリーヌと連絡しようとした最中・・・
リ:えっ? あっ? う・・・うわっ―――
市:リ―――リリアさん?!
ブ:お・・・お姉サマ!
サ:(これって・・・「強制転移」?
なにがあった―――・・・)
プ:リリア―――消えちゃっ・・・た?
つづく