≪四節;緊急呼出≫
キ:>―――はい、キリエです。<
ヱ:出るのが随分と遅かったけど・・・何かしていたの?
キ:>ママーシャ?? すると・・・ええっ??!<
ヱ:随分とまた眠たい反応をするものね―――
キ:>そ・・・それはともかく〜〜何も軍儀の最中にエマージェンシーをかけてこなくっても・・・<
ヱ:―――あら、迷惑だった?
キ:>め・・・迷惑も! だって大事な・・・まじめな話しをしてるって時に、あの音がなるんですもの・・・
口笛とかで誤魔化すとかしてやり過ごす、こちらの身にもなってくださいよ〜・・・<
ヱ:それは悪かったわね―――でも、優先事項よ・・・
たった今入手した情報によると、ワコウに駐屯するやつらの軍勢が、今や風前の灯となっているラージャに牙をむこうとしているの、
おそらく、現在お前たちが協議をしているのは、そのことについてなんでしょうけれども・・・
そこで―――私たちは彼らを保護するために、受け入れ先でもあるベクトポリスに張り付いておくから、
あとのことはよろしくやりなさい―――ちゃんと伝えたわよ。
キ:>はい・・・わかりまし―――えっ? 今・・・“私たち”・・・<
〜ぷっつん☆〜
エ:なんだかせわしないねぇ〜〜―――もちっとのんびりいこうじゃないよ・・・
ヱ:文句ならやつらに直接云いなさい―――それより、征くわよ・・・シュターデン
〔その当初―――“風前の灯”で、ワコウに在駐するカルマ軍を派遣すれば、
一両日中には、ラージャはガルバディア大陸の地図からは消えているはずでした。
けれども―――偶然とも云うべきか・・・コンゴウから流れてくる民たちにより、そのことを知りえた二人の人物が、
早急に自分たちの君主に取り次ぎ、何かしらの指示を仰いだ―――・・・
次いで、自分の配下に連絡をまわしたところ―――ヱリヤの配下であるキリエは、軍儀の最中だったところを途中で抜け出し、
自分の上官からの呼び出しに応じたのです。
けれども―――キリエにしてみれば、自分の母でもあり上官でもあるヱリヤがいることにも宛(さなが)らに、
まだ驚いたことには、母であるヱリヤと比肩する上級将校・・・
その方と今一緒にいて、これから民たちを庇護するために進撃してくるカルマ軍を迎撃するのだという・・・
そういえば・・・ここ最近、カルマの先遣隊が出撃した形跡があったけれども、それきり―――何の音沙汰もない・・・
カルマの砦に入ったとも―――パライソの砦を陥とした―――とも・・
確かに今は、こちら方面の部隊の配分などに砕身していて、それどころの話ではなかったのだけれども―――・・・
ああ―――なるほど・・・そういうことならば合点がいく・・・
あの方々のおかげで助かっ―――いや、そうじやない・・・まづい!!
曲がりなりにも、上級将校に雑兵たちのあいてをさせたら・・・それこそ―――!!
そのことにキリエは憂慮したのですが・・・総ては遅きに失していたのです。〕
To be continued・・・・