≪六節;これからの展望≫
〔それから暫くが経ち―――ノブシゲと共に紫苑たちの前に出てきたヱリヤは・・・〕
ヱ:皆には迷惑をかけたな―――今後からは私も君たちに相談をした上で行動をしようと思う。
紫:いえ、こちらこそ―――・・・
つきましては、一つご相談があるのですが―――
ヱ:―――なんだろう・・・
紫:今後の西部方面の戦線の展開について―――なのですが・・・
ヱ:そうだな・・・今は滅多と動かないに限る―――折角兵士たちの腹の足しになるだけの物資を獲得したところで、
また次の欲に駆られて元からダメにしてしまうことはよくあることだ。
ただし―――こちらのモノを奪おうとする輩は叩き潰せばよい・・・それでよいかな。
〔ヱリヤが再び紫苑たちの前に姿を現せた時には、すっかりと機嫌を直し元通りの彼女を演じていました。
そして心強い辞(ことば)を聞き、大いに士気を高めたものだったのです。
―――が、しかし・・・ヱリヤの 素 と云うものを知ってしまったこちらの人物は・・・〕
ノ:(ヱリヤ様も・・・存外に可愛い一面があったものだな。
そのことを今回それがしだけが知ることとなったのは―――これも役得と云うべき者であろうな。
それにしても・・・あの時の言葉とは一体何だったのであろうか―――)
〔今回あった出来事のお陰で、古(いにしえ)には伝説にまで上り詰めた勇猛なる将の、また別の一面を垣間見た者は、
皆の知らないことを知った―――ということで、どこか得をした気分になっていました。
しかも・・・ヱリヤが紫苑たちの前に出るまで、何かを打診されていたようですが―――・・・
ところ変わってキリエは、自分の母がどことなく女性本来の らしさ を取り戻しつつあると感じ、
そのことを確かめてみるのには―――・・・〕
キ:あの〜〜・・・ママーシャ?
ヱ:どうしたのだ―――キリエ・・・
キ:もしかすると〜〜?
ヱ:・・・だから、なんだと云うのだ―――
キ:ノブシゲ様のこと―――好い・・・
ヱ:そんなことはない
キ:あれえ〜?でも―――・・・
ヱ:五月蠅いヤツだなあ・・・口を縫い合わせるぞ。
キ:いいんですよ―――照れなくても♪ なんてったって タイプ ですものね〜♪
ヱ:キ・リ・エ―――
キ:云い触らしませんよ―――ノブシゲ様と、あと私のためにも・・・ね♪
〔全く―――悪い娘に育ったものだ・・・
ヱリヤはそうは云いながらも、全くと云っていいほど悪い気にはなりませんでした。
それもどうやら、同種族の母娘からしてみると、互いの意中とする異性が出来た所為もあり、
自然とそう云う行為が目立つようになるのも、また自明の理でもあったようです。〕
To be continued・・・・