≪五節;茶目っ気たっぷりの公爵様≫
〔しかし―――そんなことが顕わになってくると、別の疑問が浮かび上がってくるところとなり・・・〕
リ:ええ〜〜っ?! すると―――じゃあ・・・エルムさん・・・って、ヴァンパイアだったの?
エ:いやぁ〜ん、そぉだったの―――v
セ:(ナニ? この・・・底抜けに明るい性格―――)
・・・すると―――云う事は、サヤさん・・・あなたも?!
サ:そぉ〜云うこと・・・―――ったくぅ、なんであんたがペロッとばらしちまうんすかねぇ。
エ:あ、ペロッ〜と♪
サ:くぅぉんの゛お〜〜私の苦労も知らいで・・・それにおいっ!マダラ―――お前もだぞ!!
折角今まで誤魔化し切れてた―――ってのに・・・
マ:いえ―――どうやらそちらの方・・・セシルと云う方には判っていたようですが。
サ:るっせぇ―――知るか莫迦!!
エ:コ・ラ、サヤちゃん―――そんな荒っぽい言葉遣い止めなさい・・・って、いつも云ってるだろ?
サ:ケッ―――荒っぽいのは生まれつきさね。
エ:まったくもう・・・いつまで経っても反抗期なんだから―――
これも・・・私の愛情が行き届かなかったんだね〜〜(オヨヨ・・・)
サ:ち―――ちょっと待て・・・あんた今何考えてんだ・・・
エ:云うまでもないだろ・・・お前が愛情に飢えた空白の時間―――今からこの私が愛の抱擁で埋め尽くしてあげるんだよ〜v
サ:い・・・いいよ〜〜・・・それに第一 ―――私ゃ愛情に飢えてなんか・・・
エ:ふっふっふっふっふ・・・イヤだと云われてもぉ〜♪ 私が「はいそうですか」―――と、云って諦めるとでも思ったのかぁ〜〜いvv
サ:ギャ〜!助けてぇぇ〜〜!
エ:にゅフフフ・・・今宵そなたは妾のものぢゃ―――思いのままに手篭めにしてくれるぞよ〜v
イ:(呆)
リ:(ッ)
セ:(気)
マ:(プクク・・・w)いかが―――です?あなた方が思い描いていたような、ヴァンパイアのイメージとは程遠いと思いませんか?
リ:ま、まあ〜確かに・・・
セ:私たちが知っているのは―――
イ:・・・だとしたらどうして、悪く云われてしまう謂われが―――
〔その真相は、マダラと呼ばれる男性から訥々と語られました。
どうして古(いにし)えの皇国の功労者でもある方が、迫害を受けなくてはならなくなったか―――の謂われ・・・
永遠の時を紡ぐことになってしまうというのは、魅力的ではあるけれども反面どう云う事が云えるのか・・・
そこには、人間だからこそ知らない―――また知る由もないことが語られていったのです。
しかし、現在を生きる彼女たちが知る事実も―――既成事実としてあるだけに、その真相が片手離しではいられなくなくなっていくことを、
これからという時間をかけて知っていくこととなるのです。〕
To be continued・・・・