<五節;深淵の闇にて・・・・>

 

 

〔閑話休題――――― 場所、話題も一転して、こちら・・・カ・ルマのコキュートスの一室にて・・・〕

 

―――コンコンコン☆―――

 

シ:誰だい―――鍵なら開いてるよ。

ビ:では・・・失礼しまして。

 

シ:おや、なんだい・・・誰かと思えば――――

ビ:(ニ・・・)

 

シ:――――で、何のようなんだい。

ビ:いえ・・・それより、上手い事を考えたものですな。

  “ノック”をしてからの、主上の“あの言葉”がなければ・・・喩え『開錠』の呪を唱えたとしても、ムダですからな・・・。

 

シ:(フ・・・)と、言うよりね、ノックをもしないおバカには、ご遠慮願いたいだけなのさ。

  それで――――?

 

ビ:は・・・実は――――

 

 

〔そう・・・この冥き魔城の一室で、会していたのは、“禽”の一員であるシホと、“魔将”の一人であるビューネイだったのです。

 

しかし―――現段階での彼らの実体は仮のものであり、本来の彼らの間柄は

―――マスター&ハイ・ディスクリプト―――

『師とその高弟』

だといっても過言ではなかったのです。

 

それよりも・・・ビューネイが、シホのいる部屋に来たのにはわけがあり、しかも、それもどうやら――――〕

 

 

ビ:お報せを持ってまいりまして・・・

シ:ふぅん―――どちらの?

 

ビ:『良い方』と『悪い方』の二つ―――で、ございます。

シ:ほぉう―――では、どちらから聞こうかねぇ・・・。

 

ビ:では―――まづ『良い方』から・・・“故郷より、二つのものが一つとなり、共に歩み始めた・・・・”

  と、言えば分かるでしょうか。

 

シ:ほぉ―――そいつは本当かい?

ビ:紛れもなく・・・

 

シ:そうか――――うんうん、そうかい、そいつはよかった・・・・。

  ――――で、もう一つのほうは・・・

 

ビ:それが―――・・・実は、以前にもお耳に入れましたように、この国を後ろ盾にして、独立化をなそうとしていた、とある組織の事なのです。

 

シ:なんだい・・・『盗賊ギルド』の事かい? それがどうかしたのかい。

ビ:ええ―――それが、そこの組織の一員と思わしき者が、『ギルドが解体されるかもしれない』

  と、いう情報(ネタ)を持ってまいりまして・・・

 

シ:ほほう――――つまり仲間割れかい、それで―――・・・

ビ:はい―――まぁ、幸いな事に、この情報が、偶然私のところに舞い込んで来まして、どうしたものか・・・と。

 

シ:(フフん―――・・・)なぁるほど・・・つまりあの六人より先―――と、言うわけだ。

  (ピーン!)ふふ・・・ふふふ―――よい計を思いついたぞ・・・。

 

ビ:はぁ・・・なんでございましょう。

 

シ:そのネタ―――フォルネウスの奴の耳に届くようにしておけ。

ビ:はぁ?しかし―――それでは・・・

 

シ:まぁ・・・後の操作ぐらいは、私が受け持ってやるよ、いいから言う通りにするんだ。

ビ:は―――承知仕りました。

 

 

〔そう・・・この二人が密会を行っていたのも、ビューネイが二つもの情報を、報告に上がったからで・・・

では、そのうちの一つとは――――それは紛れもなく、女禍様とアヱカが、相互の理解の許に協力し合う・・・と、言った旨で、

もう一つは、かのギルドの解体の秘事が、敵側であるビューネイの耳に届いてしまった・・・と、いうこと、

つまりは、蔭ながらの謀反という事が、露呈してきたのです。

 

しかし―――シホは、その事を逆手にとって、とある計略を思い立ったようですが・・・〕

 

 

これから――――『運命』という名の波は、どのようにして、彼女達を翻弄していくのでしょうか・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと