≪八節;手配書の女≫
ア:―――・・・ここでなら、大丈夫だろう。
ヤ:うっっ・・・おぉぉ―――(い、一瞬にして違う場所に?! こいつは一体・・・)
ド:(こ・・・この女、どうして空間転移なんか―――)
ゼ:(そ・・・そんな―――今、この人・・・あの場所の装置を使わないでこんな事が出来た・・・?)
〔広域な広場―――とは云ったけれど、公園も人目がついて目立つので、
だからこそアヱカは、ウェオブリより程近いところにある平原を場所として択び、
そこでこの話し合いをさせようとするのでした。
しかしそれこそは―――周囲(まわ)りの人間も驚きを禁じえなかった事・・・
周囲の空間が暗転し、次の瞬間には全く別の場所に移動を終わらせていた・・・
しかも、シャクラディアの設備を介する事もなく―――??
でも、それは・・・裏を返してしまえば、その方の古(いにし)えのチカラが、着実に戻りつつあることを示唆していたわけであり―――
そのことを、周囲りの者は知らなくとも、時の歯車は止められるわけでもなく――――・・・
それに、ドリス某がヤノーピルたちの前に姿を現したというのも―――・・・・〕
〜バサッ――― バサッ―――〜
ド:あっ―――団長!!
団:ドリス・・・手柄だったな―――
ワシら<シュヴァルツ>を裏切りおったこのバカ者と・・・ワシらの追いし標的に・・・よくぞ目をつけておいた。
ゼ:えっっ?! な―――なんですって?!!
ホ:ボクたちが・・・標的?!
ア:―――いや・・・それは有り得ないだろう・・・おそらく、彼らの目的は、この私―――
ゼ:どうして―――? ここにはフ国の王子様もいるのですよ??
ア:――――・・・・・。
それにしても・・・よく私だということが解かったね、どうしてなんだい。
ゼ:(えっ・・・? ひ・・・否定をしなかった―――??)
〔その場所に降り立った・・・ヤノーピルやドリスと同じ存在―――“黒き翼”(レイヴン)・・・
その中の一人を、ドリスは“団長”とそう呼び、すると団長はアヱカが『ある者』だと断定しうるものを見せるに至り・・・〕
団:フフ―――それはな・・・(ピラ) これだ―――・・・
ア:・・・なるほど、この私への手配書か―――・・・
〔そう―――それこそは・・・以前婀陀那某が『夜ノ街』のギルドの首魁をしていた折―――
かの国の黒き騎士たちが“アヱカの行方を知らないか―――”ということで見せたことのある、
あの手配書なのでした・・・。〕
To be continued・・・・