≪七節;未来(あす)を睨んで≫
〔それよりも―――件の不貞の屍術師がなさんとしている事を、須らく知り得ていた者は・・・〕
シ:どうも―――初めまして・・・
ボ:うん? 何者だお前は―――
シ:私は、魔将筆頭であるビューネイ様からのご支持で、
これからあなた様の成す事の成就に、手を貸すように申し付けられた者・・・
シホ―――と申し上げます。
ボ:ほほう―――あのビューネイ様が・・・
ふぅ〜む・・・ようやく我輩のやろうとしていることの意味合いが、分かってこられたようだな。
良いか娘、今我輩がなさんとしておることは、いくら傷つけられても決して滅する事のない軍団を生成する事にあるのだ。
この軍団さえ出来れば、もはや人間どもの兵は必要なくなる・・・
まさに、“無敵の軍団”となるのだよ―――
シ:(ふん―――“娘”ねぇ・・・私ゃ、あんたよかよっぽど年上なんだけど〜〜?
それにしても・・・おぞましいもんだ、やつらの技術がこんなところで日の目を見ようなんて・・・)
〔シホは―――そのことは犯さざるべき事であることを認知していました。
でも、それであるにも拘らず協力を願い出たのは、ナゼ―――・・・
しかしそれは、この組織の―――それも内部からによる崩壊と、
自分自身あることをするために、必要となってくる施設と資材を取り揃えるために―――
そしてそのことは、もはや 死せる賢者 のみ知る事実だったのです。〕
To be continued・・・・