≪六節;ヴェクサンシオンの遣い手の死を知る者≫
〔それはさておき―――カ・ルマのコキュートス城の、ある一室では・・・〕
ノ:ガラティア様―――・・・(ぼそ〜)
シ:ふふ〜ん―――あの二人が死んじまったかい・・・
惜しい二人を亡くしたもんだねぇ〜♪
カ:(死を悼むかのようなその言葉の裏で―――)
チ:(実に嬉々としていらっしゃるとは・・・いい性格をしているというか―――)
〔カ・ルマ版の=禽=とも云うべき、“バーディ”よりもたらされた報告は、
あのヴェネフィックの兄妹が、何者かの手により落命した―――と、云う訃報なのでした。
しかし―――その指令は、シホ本人がカイン・ヒヅメ・ギャラハットの三人に依頼してなされたことであり、
また味方も、その事実を知る由などがないため、どこかしらの暗殺者の手によって落命したものと思い込み、
よしんば―――味方の内に入り込んだ、“獅子身中の蟲”のなせる業だと、
誰しもが疑いだにすらしなかったのです。
しかも―――シホ・・・いや、ガラティアの策謀は、それだけに留まる事を知らず・・・〕
シ:さぁ〜〜―――て・と・・・
それじゃあ―――次は、これで行ってみようとしようかね。♪
To be continued・・・・