≪五節;荘厳なる憲章≫
〔こうして―――フ国王禅譲の報せは、瞬く間に各国まで及び、
大方の予測通り、一両日にはフ国中の官―――いえ・・・
カ・ルマを除く、ほとんどの国や地域の官や民たちが、
新たに大国の国権を譲り受けた方の顔を、一目見んがために、
このシャクラディア城へと詰め掛けたのです。
その中には―――ヴェルノア公国の公主のお姿や、そのとりまき・・・
ラー・ジャを代表する家臣、ハイネス・ブルグの三将や、クー・ナからの亡命者・・・
果ては、サ・ライからの伝道師の顔なども見受けられたのです。
そして―――大国、フ国より国権を譲り受けし者は・・・
集まった衆多より、少しばかり高い位置から周囲全体を見渡し―――・・・〕
――皆さん・・・よくお集まりになってくれました・・・――
――私は、不肖の身でありながら、この度フ国の王族である方から――
――国を代表し、国政の舵取りを任された者です――
――私は・・・元々、フ国の民ではありません・・・――
――・・・で、あるにも係わらず、“朝”は愚なる私を重用してくれたのです――
――そのご恩を、このような象(かたち)で返すことになるのは、――
――甚だ心苦しいことではあるのですが・・・――
――民を想う王の気持ちを、踏躙(ふみにじ)ることのないよう――
――切(せつ)に心掛けていく所存でございます――
〔フ国継王・ホウの時代・・・国の主権は、新たなる統治者の下に集約されることとなりました。
その新しき統治者は、ご自身のコトを≪女皇≫と名乗られたそうです・・・。
これは―――“古(いにし)えの皇”が、国を治めたと云われる、その意義を須(すべか)らく踏襲し、
かのお方も“女性”であったことから、“女”の“皇”―――・・・
つまり、≪女皇≫となられたのです・・・。
そして―――国号も“フ”から、“パラ・イソ”へと改め・・・
ここで、約9000年余り、ガルバディアの中心を担ってきた大国は、
名も・・・理想も・・・また新たに、 =XANADO= の路(みち)を歩んで征くこととなるのです。〕
To be continued・・・・