≪五節;遠くも険しい“道程”(みちのり)≫
〔それからしばらくして―――〕
女:―――姉さん・・・私は、もう暫らくこの地に留まってみる事にします。
ジ:―――どうして・・・?
女:どうやら・・・私たちは、この惑星の大変な時期に来てしまっているようなんです。
言語が乱れ―――それによって意志の疎通が図れていない・・・だから些細な事で争いが起こってしまう―――
そのことにより、年老いた者達や、アベルのようなとても若い者達でさえも害を被ってしまう・・・。
だから、ここは一つ―――なるべく穏便にコトの成就をなしたい・・・と、こう思っているんです。
ジ:(ふぅ・・・)“なるべく”“穏便に”ねぇ―――・・・
(クス)随分と難しい道を選択したものね。
女:――――すみません・・・。
ジ:けれど―――嬉しいわ。
たとえ失敗があったとしても、それをバネに、大きく成長しよう――――ってコトが。
女:姉さん・・・・。
ジ:(ニコ)じゃあ―――私は、“あの方”を迎えるために、自分の処に戻るとするわ。
女:(あ゛・・・)あのぅ〜〜―――それにつきましては・・・今日の事、なるべく〜〜・・・
ジ:はぁいはい―――分かってるわよ・・・。
じゃね〜〜―――♡(ニカ)
女:(ふぅ〜〜・・・)良かった―――
モ:・・・・誰に話すのか知らんが・・・ありゃア絶対喋るぞ。
女:え゛っ―――?!!な、なんでそんなことが??
モ:・・・・ナニ、オレも色んなタイプの女と付き合ってきたから、分かることだがな―――
今の・・・あんたのお姉さんの目―――去り際に笑っていたからなぁ・・・。
女:の゛?!!! (ま―――まづいぢゃないか・・・それ!!)
アァァ〜〜〜っ・・・・どうしよう――――
モ:それより―――すまんことをしたな・・・あんたを疑ったりして。
女:えっ?ああ―――いや、構わないさ。
少しでも、今、自分たちがしていることが間違っていると気付いてくれれば・・・
『争いは、結局何も生産(う)みはしない―――』・・・と、いうことをね。
〔その者―――女禍は、もう少しこの惑星に留まり、この者達の行く末を見定めようとしました。
それを聞いた女禍の姉―――ジィルガは、例え躓(つまづ)きがあったとしても、それにめげずに・・・寧ろそれをバネとすることで、
大きく生長しようとする自分の妹の事が、嬉しくてならなかったようです。
そして―――ジィルガは、一旦自分の艦に戻り、未だこの中粋に姿を見せていない“ある者”を待つこととしたのです。
それに先立ち女禍は、『今回あったことを、絶対(その人に)喋ってはならない』と、姉にクギをさしたのですが・・・・
(どうやら、モハメドの経験上からは、喋る気満々だったご様子で―――・・・)
しかし―――・・・実はこの時・・・彼ら、彼女達自身に気取られぬよう、遥か上空にて―――
この事態の成り行きを見ている者がいたことを・・・
そこにいた者は、誰一人として気づくことなどなかったのです・・・。〕
To be continued・・・・