≪六節:世界終焉の日――エンド・オブ・デイズ――≫

 

 

〔その―――恐るべき手段とは・・・

 

現在、“核”を保有している国家同士の、戦術核の投入―――

 

つまり、これの意味しているところとは―――〕

 

 

職:――――っ、たっ、大変です!!

女:どうしたんだ、騒がしい。

 

職:た・・・只今、各国に派遣している特派員からの通信で―――

 

 

〔慌ただしく、女禍の下へと駆け寄るシャクラディア職員・・・

すると、彼の口からもたらされた一報を耳にすると、まるで信じられないといった表情になり、

それでも、ともかくも事実の確認を取るためモニタールームに急行してみれば―――・・・〕

 

 

女:そ―――・・・そんな・・・莫迦な・・・

 

 

〔信じたくはないけれども、事実としての映像を目の当たりにしてしまったとき、信じざるをえませんでした・・・。

 

(かね)てからその危険性を知り、よもや莫迦な真似には踏み切らないだろう―――としていたことが、現実として起こってしまった・・・

 

その動揺は、同じくして世界各国の民放などにも同時放映され、さすがに無視できなかった者達が女禍の下へと集まってきたものでした。

その中の一人に、米出身であるカレンもいました・・・〕

 

 

カ:なんという愚かなマネを・・・あのスイッチを押下すればどんなことになるかぐらいは、分からないはずはないだろうに!

  それを―――よりによって、私の母国であったところと、一・二を争う数を保有していたロシアが・・・!!

 

ジ:そう・・・それにこれは、起こりうるべくして起こりえてしまった結果―――と、云えるわね。

 

カ:ジィルガ―――

女:姉さん・・・

 

ジ:“これ”自体が、百害あっても一利もないことくらい判っていたはず―――なのに、使われてしまった・・・

  そのことの背景―――判るわよね。

 

女:ブラックウィドウ―――! そうか、彼らが・・・

 

ジ:けれど、こちらもなんら手を講じていないということもなかった。

  現在、フロンティアでは各国のあらゆる地域に拠点を構え、“万が一”の有事に備えシェルターを最初に構築させておいた・・・

 

  問題は、“報復のための報復”―――という、いわば悪循環によって、地球上にある核の総てが投入されてしまった今、

  収まりがつくのは途方もなく果てしない時間だということなのよ。

 

 

〔カレンは、かつては米の情報機関に所属していたこともあるため、その兵器が実戦で投入されればどうなるか―――明確なデータを把握していました。

だからこそ、今回使用されてしまったことに激しい憤りを感じてしまっていたのです。

 

そしてそこには、もう一人―――・・・女禍の姉であるジィルガも、降りてきていました。

 

そこで・・・ジィルガの冷静な分析により、さらに明らかとなったこと―――

今回は、何も無作為で某国が使用した・・・と、云うわけではなく、何者かに唆(そそのか)されたなら―――と、予測をしたのです。

 

この予測はまさに的確そのものといったところで、それ以外でこのような状況にはなりえないことも、女禍は知っていました。

 

あの、純粋な悪意を持つ者ならば・・・これくらいのことはやりかねない―――

 

しかし、こちらとてただ手を拱(こまね)いていたわけではありませんでした。

 

 

それというのも・・・各国とは云っても、南米やアフリカ・・・ヨーロッパでも人の手の届かない秘境のようなところに事業拠点を設け、

その初期段階ですでにシェルターの構築をさせておいたのです。

 

このおかげで人類は滅亡の淵より免れることができました。

 

・・・とは云っても、地球の総人口も3/4までが減り、地球上に現存する総ての生物が死滅してしまったのは、

いたし方のない結末・・・だったのです。

 

けれども、ここまでの惨状を目の当たりにしながらも女禍が平静を保っていられたのは、

その背景に、フロンティア内でも銀河太陽系方面のブレーンと目されているジィルガが降りてくれてきているからであり、

また、ジィルガもよく自分の妹を抑えてくれていた―――と、見るべきでしょう。

 

 

しかし・・・現実として、開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったため、蒼く美しい地球は穢されてしまったのですが―――

これからが、女禍たちの正念場となってくるのです。〕

 

 

 

 

 

To be continued・・・・

 

 

 

 

 

あと