≪八節;女の自問自答≫

 

 

〔それはそうとこちら―――リヴァイアサンのほうでは、ようやく女禍とヱニグマの対決に決着の目処がつき始めようとしていたのでした。

 

 

・・・まさかこれほどとは―――

 

 

ヱニグマは、現在の女禍の姿に戸惑いを隠しきれませんでした・・・

それと云うのも、自らが統括する機関ブラックウィドウにリサーチを掛けて、遍(あまね)く女禍と云う存在を洗い出し、浮き彫りにさせたのに・・・

 

そう、女禍はノーブルエルフと云う種族なのだから、 =真の正義= なるものと思っていたのに・・・

それが現在の女禍は、自分に匹敵するくらいの 負 を持ち合わせている・・・

 

 

そんな―――では、この者は=真の正義=なのではなく、=正義の混沌=・・・?

 

 

 正義 の中でも 混沌 を持ち合わせる者―――<乾坤神>・・・

 

それにヱニグマ自身、次第に湧いてきたある感覚―――・・・

なぜだか―――遥かなる過去に感じたことのあるような・・・懐かしいようなこの感覚・・・

 

そういえば―――なぜわたくしは女禍なる者に拘泥していたのだろう・・・

しかも、わたくし自身移り気な性質のはずなのに―――

 

その存在自体に興味を抱いても長続きはしない・・・飽きてしまう・・・

だからこそ、この広大な宇宙を彷徨(さまよ)い続けていたのに―――・・・

 

それに、わたくしは、わたくし自身の出生すら知らない―――・・・

気がつけば、わたくしの周囲(まわ)りには存在が集(たか)り、わたくしがやりたいことなどを余すことなく手伝わせてきた・・・

 

それが悪しき事であろうとも―――わたくしにとってはそれこそが 正義 であると信じていた・・・。

 

そしてわたくしは―――いつしか “純然たる悪意を持つ者”<ヱニグマ> と、呼ばれ始めた・・・

 

 

その存在の不確かさゆえに、周囲(まわ)りの取り巻きたちが持ち上げ囃すまま、彼女は悪事を働き続けた―――・・・

 

なぜ彼女が “純然たる悪意を持つ者” なのか・・・

それの意味すら知らないままに―――・・・〕

 

 

 

 

 

To be continued・・・・

 

 

 

 

 

 

 

あと