≪四節;油断大敵≫
〔けれども、禍神になってしまった 妹 の、拳を受けても・・・なおもまた、この者は立ち上がり―――・・・〕
ジ:うぅっ―――ぐぐ・・・
(そ・・・損傷の度合いは60%・・・あ、危なかった―――
寸でのところで身体を捻っておかなければ、永久原子を衝かれて・・・)
禍:ムウっ―――?! ワレの・・・拳・・・カワしタ―――・・・
ジ:(ゴク・・・)(それに―――大姉様の言われた通り・・・
この子は、私たち三人の中では、一番低いけれど・・・その瞬発的に出るチカラは、私たちの誰よりも高い―――
こうなったら・・・私も肚を括らなければ・・・)
〔“油断”が生じて受けてしまった妹の拳・・・
しかし、ジィルガの防護壁である『ディスペルバウンド』は、例え彼女が油断していたとは言え、
彼女の身から災禍(わざわ)いを遠ざける―――はずでした・・・
ですが―――以前に・・・ジィルガの“姉”からいわれていた事は、この時には考慮に入れていなかったのです。
それは―――
自分たちの末の妹のチカラは
自分たち三人の中では一番低い
だけれども―――
瞬発的にはじき出されるその出力は
その誰よりも凌いでいる―――・・・
お気をお付け・・・
―――と、いうことを・・・
あの時は―――聞き流している程度だった・・・けれども、こうして今、自分の絶対防護であるはずの ディスペルバウンド は、破られ、
剰(あまつさ)えには、自分の 永久原子 でさえも損なわれようとしていたことに・・・
そういうつもりではなかったけれども、二人を侮ってしまっていた事をさながら悔やんでいた事も、
また事実だったのです―――。〕
To be continued・・・・