≪四節;epilogue≫
〔こうして・・・「パライソ」と云う国は、後世にまで語り継がれることとなり―――
ここに一つの・・・国の歴史が、幕を閉じようとしていたのです・・・。〕
子:―――ねえ、おばあちゃん・・・それからその国は、どうなっちゃったの?
老:その国はね―――歴史の教科書にもあるように、国民達に主権が移った後・・・まるで消えるように無くなってしまったんだよ。
子:ふぅ〜ん・・・じゃあ―――その国と仲良しだったところは?
老:そうだねぇ・・・仲良しだった国も、その国のあり方と同じように、国民達に主権を渡した―――と、云う事だよ・・・
子:ふぅん・・・それじゃあね―――
今・・・一人のお年寄りが 自分の孫に 昔話をしてあげていました。
長い 永い そのお話しは
子供達にも判るような お伽話の形式でも 良く知られるようになり
これからも 末永く 語り継がれていくことでしょう・・・
そして―――・・・
蒼く美しき天体である 地球は
また その清浄なる輝きを取り戻し
以前よりも 一層輝ける惑星となって
これからも・・・
永遠に―――
その刻を 紡いでいくことでしょう
〜Fine〜