≪五節;嵌められたジィルガ≫

 

〔それが・・・今―――ヱニグマが別の存在として紡ぎ始めようとした時、ガラティアが彼女に手渡したモノとは、

未だ微調整が必要ながらも、これからヱニグマの力の源となる・・・アーティファクト・ツアラツストラ―――

 

ツアラツストラ―――別称を「ゾロアスター」と呼び、聖なる火を拝み、その中に神秘性を見出した・・・

 

それを見るなり、収監されていた人物が(にわ)かに騒ぎ出すに―――・・・〕

 

 

ジ:ああ〜〜っ!お姉さま―――それずるい!

ガ:フフ〜ン・・・何がだぁ〜い? 私にゃさっぱり判らんちんだよ―――w

 

ジ:ま゛っ・・・いけしゃあしゃあと―――私にはこいつの裁決、重い様な事を云っておきながら・・・

  その裏では自分の片腕として使う気でいたんでしょ〜〜―――

 

ヱ:あの・・・ジル? あなたどうして檻の中に―――

ガ:ああ〜〜そこにいるアンポンチンはね、また私の目ェ盗んで―――「女禍ちゃんに振られちゃった〜傷心旅行」に出かけようとしてたから、

  とっ捕まえて檻の中にぶち込んどいた―――ってわけさ。

 

  それに・・・なんだって? 私が、いつ―――お前の目の前で、この人の裁決重い様な事を云ったって?

  それはお前が早とちりしただけだろ〜w なにしろ、この人はこうなることは了承済み―――だしね♪

 

 

〔なんと、その檻に入れられていたのは―――ランド・マーヴルの戦乱を鎮圧させ、戻ってきた女皇・アヱカに辞表を提出して、その前から去ったジィルガなのでした。

 

しかも、どうやらそこの処の背景はガラティアからの一言に現れていたようで・・・

頭の中ではどんなにか判ろうとはしていても、やはり納得しきれなかった部分があり、そこで少しばかり困らせてやろう―――と、企んでいたその矢先に、

姉にはその事はすっかりバレていたようで、気が付いた時にはいつの間にか檻の中・・・

 

そんな自分の目の前で、試作品(プロト・タイプ)とは言いながらも、最新式のアーティファクトの授与を見せられ、

しかも、「存在の消失」ではなく、こうして存在を継続させているのも、(ひとえ)にはヱニグマの「個」としてのポテンシャルを惜しみ、また自分の手元に置こうとしていた姉の差し金だった・・・

その事が今にして分かるようになってしまい、悔しさこの上ないジィルガがいたのでした。

 

 

ともあれ―――また違う、別の「個」として存在を紡ぎ始めた者は、新たに「フロンティア」の構成員の一員となり、彼女達の大事業に参画するのでした。〕

 

 

 

 

To be continued・・・・

 

 

 

 

あと