≪104章≫
【フィダックに来たコック&メイド】
まあこの人たちは愉快な人たちで、メイドの方は結構イケてる顔をしていながらも言葉遣いが粗かったり、
コックの方も女性を落とせる甘いマスクをしていながらも、姉貴分であるメイドにしか興味がなかったり・・・
けれどもこの二人の真の目的は、また別のところにあった―――と、ここではそう云っておこう。
【あわてて言葉を訂正したコック】
扱(しご)かれ・・・たのはまあ確かなのでしょうが、それも実は現在の自分の腕前になるように鍛えてもらった―――としたかったのですが、
あの人と来たら、自分が美味しいものを食べることにしか興味がない―――と公言しちゃうもんだから、
それはないんじゃないの?とつい思ってしまうマダラ君・・・けども、そのおかげで女禍様には重宝がられたし、差し引きゼロと云ったところですかな。w
【その存在を一様にして知っていた東の将たち】
その存在のことは知っていた・・・遥かな昔から、東部だけに根付いている伝承の主―――
その身は不老不死であり、おそらくその世界でも頂点に君臨するであろうとみられていた畏るべき夜魔の王―――・・・
しかしそれでいて、美しき容貌を持つ 魅惑の君 ともされ、その妖しげな眸を見れば強制魅惑の術にかけられたと等しくなると云う・・・
それがヴァンパイア―――自分たち人間が・・・やもすればカルマより警戒を払わなければならない存在・・・
そのことを目を背けようとしたわけではないけれど、近くのカルマの砦がその種族の眷属と見られる者に襲われたことで、
一気に緊張感が高まったのは事実だったのです。
【サヤたん勘違いw】
美貌の武将―――雪月花に褒めちぎられてまさに有頂天〜なサヤなのですが―――
そんなところを今更―――な風にマダラに云われて、顔をくしゃくしゃにする彼女・・・って萌えてるっしょ?w
【セシルの感じていた疑惑】
そこは≪六節≫の最後の件にあるそのまま・・・なのですが、この時よりセシルの興味はビーストライダーの正体を知るために動き始めるのです。
けれども・・・彼の存在を暴いたとしてそのあとはどうするのだろう―――その面もあるのですが、一度湧いた感情は抑えられるでもなく、
このあと手厳しい捜査の手が、フィダックにいるメイドに集中することとなるのです。
【魔族が人間を愛することの定義付け】
本作品に限らず、こう云ったファンタジー物の設定として、人外の者=魔物と云った連中は、少なからず人間の天敵として描かれてきたものです。
そこを本作品は、ハイランダーやヴァンパイアと云う上級の魔物に関してだけは人間の味方に付いた象(かたち)を為しています。
それはなぜか―――と云うと、お話しを作ってるワシが好きだから・・・(本音w)
・・・とまあ、冗談はそれくらいにしといて、このお話しの設定では、この両種族とも随分と昔にある人達・・・まあ、これがいわゆる女禍様たちになるんですが、
この人達が率いる一団に同行して地球に入り、それからこの惑星にすむ先住民族―――地球人と深い契りを交わしたからだ・・・と、
つまり、キリエもサヤも人間を尊重しているのは、ご先祖様よりから〜の仕来たりだったからとも云える。
(つまり、このことを裏を返せば、そうでなかったなら、紫苑やリリアちゃんたちの天敵となって現われた―――とされても致し方のなかったと云うこと。)