[106章]
【紫苑真の目的】
その作戦は、猛将であるベイガンでも判るように、単純一辺倒であった―――と云う事。
つまり、云い方を悪くすれば、あまり頭脳戦の得意でない武将でも判るような作戦を断行しようとした紫苑には、真の目的があった・・・と、云う事。
【策を看破したことを暗に仄めかせるカルマ】
実はこの存在のことは、もう随分と前に書いてあると思うのですが―――
早い話、カルマに付いている黒き宰相のお陰で、パライソの使う策略も無効化されていたと云う事。
【反対はしていても何をするでもなかったノブシゲ達】
今回の作戦に反対したからか、軍の編成時にはその中に組み込まれていなかったノブシゲ達。
しかしそれはそれで運が良かったようで―――云わば留守居役を仰せ就かせられても、
味方の軍が窮地に追い込まれればこう云った動きもできるぞ―――と、アピールできたに間違いはないだろう。
【キリエの欲のない一言に勘繰りを入れてしまうノブシゲ達】
これこそはまさに下衆の勘繰り―――なのですが、いわゆるキリエにしてみれば自分が女禍様より恩寵があることは知っていたし、
それを今更取り沙汰されるいわれがなかったことを、ここに付け足しておこう。
【苦しい戦況をただ見つめるだけの少女】
―――と、まだここではその正体は明かさないとして、自らがある将軍のお使いだとはしているのですが・・・
これまたいぢわる(・・・でもないのだけど)して、どこの将軍かは明言していないことにも注目を。
(けれどもこちらで通ずるあるワード 洞主 ゾハルの主 で判るものでもあるらしい)
【ノブシゲ達を試した少女・ヱリヤ】
果たして―――この者達が私が手を貸すに足りうる者達なのか・・・
そのことを見極めるため、たとえ彼らが苦境に追い込まれてもぎりぎりのところで耐え抜こう―――
なぜならば、苦境に追い込まれた時にこそ彼らの真価が問われるときであり、また本音も聞ける・・・
もし―――私の眼鏡に適わなかったときには・・・