<111章>
【人の好いサヤたん】
イヤ、まあ〜言葉遣いはあのように荒いですが、意外に心の中はピュアなのです。w
その証拠として、恥ずかしい格好(メイド服)着せられても、怒りはするもののイヤな顔一つしませんし?w
現にこのときも、戦場に向かう兵士たちを見て(口には出さねど)心配をしてますし―――
つまりそこのところをマダラに云われてるわけです。
【人外の者から見た人間たちの戦争】
自分たちと同じ種族―――オークならオーク・・・リザードマンならリザードマン・・・ゴブリンたちならゴブリン同士で殺し合いは起こさない・・・
けれども人間たちは、喩え100年・・・1000年経とうが、同種族同士での殺し合いを飽くことなく止めなかった。
しかもそれが矜持同士を闘わせての争いならば判るものの、気に食わないだの―――自分のためにならないだの・・・と、
そんな安っぽい理由ですぐに殺し合いをするものだ。
こんな人間たちを―――けれども自分の主たちは好きになって、自分のことも省みずに守ろうとする。
どうしてだろう・・・と、思っていたけど、ここ最近―――5000年くらいで彼らの良さが判ってきた気がする・・・
ヴァンパイアの子爵はそう思ってくるのでした。
【子爵の一言で彼らが闘う理由が判りかけてくるセシル】
自分たち人間が争いあう理由―――殺しあう理由・・・そんな低次元での理由などではなく、
彼らを闘争へと駆り立てるのは、古代から脈々と受け継がれた矜持に他ならなかった・・・
だから自分たちが戦争を―――殺しあう理由が滑稽だったに違いなかったのです。