114章
【子爵の語る昨今】
その場では、いわゆる人間たち(リリアやイセリアetc・・・)には耳の痛い事実だけがあった。
自分たち人間が魔物に苦しめられているときは、まるで救世主のように崇められ・・・
だけど、一度(ひとたび)そういうことが収まると、途端に手のひらを返したように煙たがられた・・・
そのことは、まだ当時何も知らなかった子爵・サヤは、不当そのものだ―――と、噛み付こうとしたときもあったのかもしれない。
けれども、やはり当時彼女の保護者的存在でもあったエルムに窘められた・・・「自分も―――そういう時期があったのだから」と・・・
そう―――エルムにも、やはり過去に似たような事例があり、やはりそのときも保護種的立場の存在に窘められたことがあったのです。
だから―――あのあとのエルムの言葉・・・あれが当時の世相を反映してるというわけ。
【もはやエルムの術中のリリア】
大事な会議の最中だ―――と、云うのに、エルムはそのこととは別の・・・
云うなれば不真面目な態度で臨んでいた〜〜ところに、不覚にも本気で怒ってしまったリリアちゃん―――
この二人の兼ね合いを見て、二人のお供もさぞかし同情したのではないか・・・と。
【つい うっかり なイセリアさん】
―――つか、絶対アレは狙ってやったのではないか・・・とw
【キュクノスとフォルネウス】
この二人の註釈を見てもらえれば判るとおり、キュクノスは普通の七魔将であるのに対し・・・フォルネウスは「三傑」と呼ばれているということ。
では―――この二人がどう違うのか・・・と、云うと、明確な答えとしては過去編の≪SaGa編≫にそのことが・・・
つまり―――は、フォルネウスはその時期でもある組織の大幹部だった・・・と、云うわけ。
早い話、コレまで出てきて討たれた魔将連中とは、格段の差があるということ。
【フォルネウスとヴァンパイアたちとの確執・因縁】
このことも、この本篇ではそんなに詳しくは語られていない・・・
ただ―――やはり相当な過去に、おぞましいまでの実体験があり、それがこの時代にまで引き継がれてしまったということ・・・
一体いつになったら、この負の連鎖は断ち切られるのであろう―――?
ヴァンパイアたちが絶滅したとき・・・?
フォルネウスが絶命したとき・・・?
果たして未来は―――??