116章
【虚しかったリリアの「もし」・・・】
総てが最悪の事態―――もし、エルムが生きて帰ってくれたなら・・・
けれどその思いは虚しくも打ち砕かれてしまったのです。
筆舌のし難いその光景――― 一体どんな風にしたらこんなことが出来てしまうのだろう・・・
それこそは人知を超えた残虐非道さ―――・・・
それこそはまさに悪魔的行為―――・・・
けれど、忘れてはならない―――その存在こそは、不死であることを・・・
【今明かされる「血生魂」の謎】
前(さき)のお話しで、エルムが現世に復活を果たす折、サヤに「血生魂」なるものを造るように命じたことがありました。
その際に―――その物体が一体何なのかの説明がなかった・・・
(まあ、本音をブッちゃけちゃいますと、そのときまでにはそこまで考えてなかった・・・とw)
そして今回、その謎が暴かれる・・・
なんとあの物体は、666の血と魂を集めたあと、サヤが自分の胎に封じていたのです。
そこで使用開始のシグナルとして、ああいう形で現れたわけ。
【マキの残虐性】
幼い子供というのは、得てして無邪気で・・・小さな虫を殺すことなど罪とすら思っていない。
意味もなく・・・足や羽を毟(むし)り取り、頭など平気でもいだ・・・内臓など平気で抉り出した・・・
自分が―――今、なにをしているのかなど判りはしない・・・ただ、玩具を壊しているだけ―――
そんな感覚しか持ち合わせていない子供には、もはや何の説明すら―――意味すら・・・ない。
ただ―――物体を弄玩(もてあそ)び、壊していくだけ・・・
そんな意味もない残虐性に、リリアは怖気を感じたのです。
【一族に伝わるある伝承】
これも「血生魂」に係わるのですが―――その真相は次回で明らかになることに・・・
ただ一つだけ今云える事は、その一族ですらその真相は(詳細には)明らかにされてはおらず、言い知れない恐怖に戦(おのの)いていたということ。