118章
【大公爵エルムドアが粛清の対象となってしまった理由】
その理由・・・判らないでもありませんか―――
リリアやマキだって、自軍を勝利へと導くために一生懸命やっていることなのに、そのことを鼻にもかけはしない・・・とは、
つまる話―――偉くなりすぎた人間は、過去には自分も努力を惜しまなかったことすら忘れてしまい、
知らずの内に不遜な弁や態度をしてしまっていたからではないだろうか。
【大公爵の実力】
いや・・・しかし―――その人物が不遜になるのも無理はないといったところか・・・
何しろ彼の操る「裏面式」は、彼と彼の師匠との間で大成させたものであり、
行使するほどに・・・つまりは闘争の回を重ねる度に練度が増し、現在では小手先でも一軍を蹴散らすのに十分すぎたものだった・・・
だから―――そのことによりマグラの性格は大きく変わってしまい、殊更そのことを危惧した帝國の関係者により、
その存在そのものをなかったことにするしかなかった―――のではなかろうか・・・
【消されてしまった面白やり取りw】
実は~~・・・≪六節≫には、人為的に削除された面白話というヤツがありまして~~
このまま消すのはご愁傷サマなので、ここで掲載です―――w
大:ふ・・・む―――・・・今のは・・・少しばかり効いた。
だが・・・これでもなさそうだ―――余の娘を、沈黙させた技は・・・
それを今すぐに見せてみよ、果たして―――この大公爵の満足に足るものか否か・・・を、見極めてやる。
リ:(あ・・・え? エルムドア様―――って、ひょっとすると M の人?
わたし・・・初見では S の人・・・と、ばかり思ってたのに―――)
マ:(リリアちゃん・・・澄ましたお顔して―――むっつりなんだねv)
リ:(わ―――私も成長していくに従って知ったのよ!! エルム様ほど・・・経験豊かでは~~・・・)
マ:(あたし・・・どっちか―――つと、受け身の方なんだよね・・・)
リ:(え? でも・・・マキさん―――魔物の臓腑を取ってくるくらい・・・)
マ:(うちにとんでもなくすんゴい人いるから―――ユのつく人でね・・・?w
その人にいつもやり込められてばかりでさぁ~~けど最近―――満更(まんざら)でもなくなってきちゃったんだよね~w)
ユ:へくちっ―――!
シ:・・・あら―――副長、どうなされたのです?
レ:まさか・・・誰かに噂でもされたとか―――?w
ユ:―――・・・この感じ、マキの奴ね・・・
帰ったらあとでた~っぷり・・・フフフ―――・・・
レ:(何と云うか・・・マキ受難の日ね。)
シ:(あの子とこの人、相性がいいですから・・・それも逆のベクトルでね・・・。)
・・・あれ?あんまし面白くなかった? じゃあしょうがねぇなあ―――
(しょうがねぇなあ―――ぢゃねえよ!w)