119章
【ヱリヤに芽生え始めた仄かな感情】
このと気ヱリヤさんに芽生え始めたのは―――恋ですよ。
そんなことにも鈍感な年頃ではないのにね〜〜やはり長い年月がそうさせてしまったのでしょうか―――
けれども、ノブシゲとの会話の中では結構 初心(うぶ) な彼女が見られることでしょう。w
【ヱリヤが気がかりなこと】
そんな与太話と平行して―――彼女には、ここ最近の先頭の中で確実な違和を感じていたのです。
自分も知る―――軍勢の配備にその動き・・・
確かに、今回は勝ちを拾えることができたけれども、もし自分の予測が正しければ大変なことになる・・・
過去に、自分たちをよく指導し鍛え上げてくれた丞相―――
その人物が敵に回ったとしたなら、今度は自分たちがその人物の策によって翻弄される番・・・
けれど―――しかし・・・その予測は当たってしまうのです。
以前に丞相なる者に接触をした我が娘―――キリエの証言によって・・・
しかも、娘の証言によると、自分たちの主もそのことは気付いている感じでもあった・・・
―――だとすれば、丞相なる人物の目的とは・・・?
【鋭いまでの大公爵の指摘】
エルムが・・・キュクノスの技によって沈黙させられてしまった―――
けれどもそれは、彼の更なる大技―――ハンニバルによって、愛娘の臓器が彼に食われてしまったことを暴いたのです。
そう・・・つまり―――エルムは滅せられてはいない・・・ただ、極端に衰弱しきってしまっているとするならば・・・?
【キュクノスに炸裂する裏面式】
その名称こそ「ワードオブペイン」(痛みの言葉)・・・
その属性はカース(呪い)にあり、術者自身が追った傷の位置・深さともに、性格に傷を負わせたものに意趣返しをするというもの。
しかもコレが生身の人間レベルであれば、致命傷までに行かないとしても、かなりの深手を相手に負わせられることができる・・・
―――の、ですが、では不死であるヴァンパイアだったら??
そこは推して知るべしであろう―――
【不意に大公爵の口から洩れたある存在の名・・・】
それが―――ミトラ・・・
しかもこの存在は、文中そのままに捉えるならば、列強の一つであるサライを創設した人物にして・・・
どうやら大公爵の古き知己のようでもある―――
・・・と、まあ、その辺の詳しい事情なんかは、過去編の「SaGa編」を参照してもらえれば判るようになってますので―――