〔十三章〕
【古代遺跡(ドルメン)】
この、一見して、緑に覆われた場所こそが、かつて繁栄していた、古代帝国の名残りである事は、後の記述を見ても明らかな事。
では、気になるこの『古代帝国』とは・・・??
それが、7万年前に、皇・女禍が統治していた≪シャラディア≫である。
今回、キリエ・コみゅ・乃亜の三人が訪れたのは、その都の中心であり、かつ皇が居住していた『皇城・シャクラディア』であるという事。
【カレイド・クレスト】
別名をして『万華鏡』といわれるこの宝珠こそ、皇・女禍の総てを凝縮したもの(アーティファクト)であり、
(だ―――と、すると、皇の薨去の一因は、この宝珠にあったのでは?? と、思いたくもなるのだが・・・それはまた別の話)
今回にも見られるように、皇本人でなくても、扱える事がわかる。
(ただし、その場合には、皇の家臣である事が最低条件になってくる、では、どうしてキリエが扱えたのか―――理由は簡単、彼女も、れっきとした・・・・帝国創世紀以来の家臣だから)
能力としては万能で、皇城内の警護や、お掃除などを一手に引き受けてくれる。
(あれ??でも・・・あの三人来た時には汚れ放題・・・って―――あれは、あの宝珠がそういう風に見せていただけの事。)
【女禍=ユーピテル=アルダーナリシュヴァアラ】
今回も出てきました、このお方こそ、前回アヱカの夢枕に立ってビックリさせた存在。
但し、肉体のほうはなくなってしまっているので、精神体(アストラル体)である事が今回判明。
(ここで一つ――― このお方の名前にある“ユーピテル”とは、ローマ三主神の一つで、天空の神、正義・徳・戦勝を司どり、また法の守護者であるとされた、後にギリシャ神のゼウスと同一視される
そして“アルダーナリシュヴァアラ”とは、ヒンドゥー教の、シャクティズムにおける、一種の理想の到達した形態であり、その意は『生命力の満ち溢れた状態』)
【ヴァーミリオン・クレスト】
別名を『朱色に輝ける宝珠』。
古来より、『朱色』とは、天空に輝ける『太陽』の色とされ、その色と同一の色を持つこの宝珠も、絶大なる能力を有するとされる。
言い伝えでは、その昔―――古代帝国の最高官僚の“人格”“能力”の総てを封じているとされており、
この大陸の北の果ての『地下迷宮』の地下最深部に安置され、そこから地上を見守るべく、静かな光を湛えているという。
【“北”のドルメン】
今回発覚した、ガルバディアにある二つめの遺構。(ひょっとしてまだあるの―――??)
今回のドルメン(皇城・シャクラディア)と区別するために、“北のドルメン”と称される。
正式名称は、ハルヴェリウスのラビリンス(地下迷宮)
最深部までに到達するには、数々の入り組んだ通路や、罠を潜り抜けてこなければならない、難度としても超一級のダンジョン。
それゆえに、未だ誰一人として地下最深部まで到達した者などいないが・・・
今回の女禍様の言葉にもあるように、このラビリンス地下最深部に安置されているはずのものが、
なぜか敵の本拠地から、その気配が漂ってきている・・・とは――――
(実はこの犯人は、もう既に物語りに出てきてます、え??判らない?? ぬヌヌ・・・けしから〜〜――ん!直ちに『補章2−1』読み返してきんさいっ!)
とどのつまり、その原因を探るために、ここ(皇城・シャクラディア)に来てるし―――アヱカの夢枕にも立った・・・と、いうこと。
(別に、彼女を驚かせたいがために、やったのではないのだよ)
【この大陸での官位『丞相』】
この官職は、今現在のこの作中にはない。
――――と、いうことは、古えの官職という事になるのですが、この人物の居場所(皇の左隣)を見てもお分かりのように、
相当に位が高く、かつ権力を持っていたのがわかる。
事実―――この役職は、政務全般の最高責任者であり、皇に次ぐ権力を有していたとされます。
官品としては『一品官』で、他の一品官と一線を画していたのには、それなりのわけがあり、
他の一品官が名誉職が多い中、この『丞相』だけは完全な“現役”の官職であり、それ相応の手腕が問われたそうです。
尚――――往時の会話を垣間見てみれば、『皇』と、『丞相』は、“姉妹”である事が判明。
(しかも、『皇』が“妹”で、『丞相』が“姉”であることも!!)
【この大陸での官位『中郎将』『左将軍』】
こちらはあのキリエの肩書き・・・・なのですが、これは今も昔も変わらず―――であるということ。
ちなみに『中郎将』は、光禄府に所属する七人(左・右・南・北・五官・虎賁・羽林)を言い、キリエはその中でも筆頭を飾っている、なお官品は『四品官』。
『左将軍』は、“将軍位”の中の『四方将軍』(前・後・左・右)の一つで、キリエはその中の三席、なお官品は『三品官』
【あの酒宴の席で、アヱカが漏らしたことの真意】
今更但し書きをしなくてもよいようなのですが・・・実はこのことを漏らしたのは女禍様であることを勘違いなく。
早い話、自分自身では大したことをやってなかった――― はずなのに、後の世ではなぜか持ち上げられているという事。
(でも、それも実は、かの丞相の画策した事――――に、女禍様は気づいてない・・・)
【アヱカが、カレイドに触っても、その宝珠が反応したその理由】
まぁ、早い話が、彼女がある意味『特別な存在』だから出来る――――と、いうこと。
これが、そこらにいる一般人に触れさせても、何の反応は起こしませんから―――念のため。
【カレイドの映し出したる光景】
これこそが真実――― 本当にあった出来事だという事。
――――と、いうことは、今のそれは、決して詳しくは語られていないながらも、『仁君』の勢力が勝ったということであり、
それを明確簡単にしてみたら、その所々・・・肝心な箇所が抜け落ちていたということ。
【この大陸での官位『大尉』『驃騎将軍』】
回想中の場面で出てきた官職―――で、女性でありながらも、真紅の鎧を纏い、丞相に意見を申し述べていた存在。
ちなみに『大尉』とは、“三公”の一つで、軍事関係の最高責任者、官品は『一品官』。
『驃騎将軍』とは、俗に<馬が疾駆する様>をいい、『大将軍』『大都督』に次ぐ高官、官品は『二品官』
(ただし、『大将軍』『大都督』とも、任命される事がなかったので、事実上はこの将軍位が、軍事の面での最高位)
【皇が言っていた、ある人によく言って聞かされた事】
この“勝つということ〜〜・・・・”は、皇がまだ幼少時代に、師でもある自分の“姉”に言って聞かされた事。
ちなみにこの“姉”は、『丞相』ではないということ。
(・・・・と、いうことは―――まだ他にも姉が?? とどのつまりはそういうこと、実は女禍様は三人姉妹の“末っ子”だったのです。)
【当時をしての“非戦論者”達】
実はこの存在が、『補章U−2』の、あの人の祖先であるということは想像上に難くはない――――ということ。
しかも、彼らの横槍が入らねば、自分達も二の足を踏まなくてもよかったものを―――
とは、『補章U−2』でも、あの人が漏らしていた事。
【帝国の双璧『槍』と『盾』】
当時をしての猛将――――『驃騎将軍』と『車騎将軍』の事。
『槍』であり、驃騎将軍であった存在は、やはり当時からしても、奇抜なフォルムを象(かたど)った真紅の鎧を纏い・・・
焔より紅いとされる槍を携え、皇に刃向かんとする勢力を、微塵に粉砕してきた事から、敵味方問わずこの忌み名で呼ばれたようである。
(どのくらいその鎧が奇抜なフォルムだったか――― それは、まるで近未来を思わせるデザインで、鎧というよりは、むしろバトル・スーツじみている)
『盾』であり、車騎将軍であった存在は、『槍』とは異なり、攻撃を主体とはせず、防衛戦などにその能力を発揮したようである。
しかも、この者の攻撃手段は、その手に武器を持って〜と、いうことではなく、自らが修めた『術式』によって、皇に群がりくる危険を排除したという。
(それよりも面白い事には、この『盾』なる存在・・・その頭髪に特徴があったようで、前髪から伸びたそのクセっ毛は、まるでアンテナのようだったとも言われている。)
【『槍』と『盾』の“師匠”】
これが、今までに出てきたところの『丞相』であるという事。
【一杯喰わされた感じの、『仁君』勢力】
折角苦労して倒したと思ったのに・・・・それが、お偉い人に調べてもらったら、なんとも気の抜ける話だったということ。
つまり、彼らは残りカスを相手にされ・・・かの怨敵は、悠々とその時代を後にしていった―――と、いうこと。
【偽りの“死”を択ばざるをえなかったその理由】
それこそは、丞相苦肉の策――― 抜け殻を棄て、また新たな時代へと旅立った者達・・・
その野望を阻止すべく、皇に彼らの後を追わせ、自分達の生きた時代より7万年後に目星をつけ、
そして現在に至る――――と、いうこと。
【アヱカが言っていた、『宿命』と『運命』の違い】
同じような気もするんですけど・・・・ ^^;;) でも、微妙にそのニュアンスは違っています。
『宿命』とは、前世からもう既に決まっている“宿”の事で、誰がどのようにしても変えられない事を意味する。
でも『運命』は、自分の努力の仕様で、千変万化する事を言う。
それでも、アヱカは、自分自らの意志で、古えの皇、女禍様とともに歩むのを決めたことを、お忘れなきよう―――