〔十六章〕
【アヱカに、陶磁器(お皿)を割られたイクの心境】
実はあれ・・・ショウ王から下賜された、お気に入りの一品だったようで・・・(しかも、相当に高価だった模様)
それを、このたび鳴り物入りで入閣させたアヱカに〜〜〜とは・・・・これまた無下に怒るという事も出来なかったようで・・・
ただ・・・ただ・・・泣き寝入りをするイクさん。(尚書令)
【“破磁”の顕著な寓話】
実は、このことに関しての、一番分かりやすいエピソードとして・・・・
当時(七万年前)の、他地方からの贈り物の中に、『ギヤマンのグラス』(注;とても壊れやすい)がありまして。
それを一目見た皇・女禍は、大層それが気に入り、早速それに手を伸ばし・・・実際に手に取ってみようとしたところ―――
なんと、まるでこの器が、逃げるように動いてしまい、床に落ちて粉々になってしまいましたとさ・・・・。
そして、それを見た官の一人が・・・
『ヤレヤレ・・・破磁にそんなもん触らせたりするからだよ・・・・』
と、皮肉られ、それ以後女禍様の仇名は『破磁』になった・・・と、いうこと。
【“破磁”の意外な名付け親】
実はこの人物・・・・女禍様の実のお姉さん。
とは言っても、『13章』で紹介されたあの人ではありません。
――――で、しかも・・・その皮肉には、まだこういったわけが・・・
ある日・・・それは、この人が大事に収集していた『切子』『青磁器』『白磁器』(注;いづれも非常に壊れやすい)を、整理してたとき、
丁度人手が足りないから〜と、いうことで、皇・女禍に手伝ってもらったところ・・・・
―――見事、全滅―――
その理由は・・・女禍様が箱に入れて、それらを運んでいたとき、足元には石の出っ張りが・・・・
(弁護のため、箱の死角になって見えてません)
では、その時のその人の胸中は・・・? 前述のイクにも似たり。
(つまりは、任せてしまった自分にも非があるわけで・・・しかも、今にも泣きだしそうな目をしている妹を見たら・・・泣き寝入りをするしかないよねェ〜<その人談)
【アヱカが、リジュに対してしまったことと、その後の展開・・・の、意外な背景】
実は・・・この事――――つまりリジュが着物の裾をアヱカに汚されて、その代用に着替えるのに意外に時間を取って、
その当時来ていたクー・ナの官が痺れを切らし、このときにしておかねばならない、今年下半期の穀物の取り引きを反故にしてしまったのには。
かの佞臣の一派が深く係わり合いをもっていたということ。
着物を着替えさせるのに、わざと時間をとらせて、穀物の取り引きを反故にさせたのを、アヱカの所為にする・・・とは、
まさにしてやったり――――と、言うところか。
【『三節』の思わせぶりな引きかた】
実は―――・・・これ、も、佞臣一派の画策であるという事。
――――と、いうことは? アヱカの赴任先は『レイ州』ではないということ。(そのことはまた次回にて・・・)
【婀陀那が、紫苑を故国に戻らせるときに、手渡したあるモノ】
これこそは、婀陀那が、その生涯を通じて常に肌身離さずもっていなければならない・・・
『公主の印綬』
と、呼ばれるもの。
では、このときに紫苑にそれを託した・・・と、いうのは?
これは今ここで語るべきではないんですが―――
実は、このことは婀陀那もいっているように、故国ヴェルノアにいる“ある者”の口から、援軍を承諾させよう・・・としていた背景が見え隠れする。
でも、その“ある者”とは一体――――(それは、ちょっとここでは・・・)
【キリエが『早く逃げるように』と諭したその背景】
これは、キリエが、戦争弱者であるこの女性に対し、優しく投げかけられたもの・・・と、つい思いがちなのですが・・・
実はそうではなく、もう我慢に我慢を重ねていて・・・いつ噴出するか分からないこの怒りというものを・・・
まだそれでも、済んでのところで抑えていて―――― とどのつまり、限界に来てたわけですね・・・。
(女禍様のように、総てを許してやれるタイプではありませんから・・・・彼女。)
【南門で展開された・・・・虐殺劇】
攻城戦において、四つある門のうち、その一方だけを開け放ち(または手薄にしておき)、
その付近に兵を伏せておいて、そこから出てくる敵兵を一網打尽にする・・・と、いうのは、確かに兵法の初歩ではあるが―――
それは、決して非戦闘員達に対しては振るわれるものではないことを、勘違えのなきよう・・・
それであっても、この軍酒祭謀は、何のためらいもなく、この町の住民にそれを使った―――
そのことに関し、竜の騎士は憤慨せざるをえなかったのにも注目を。
【蒼穹の鎧を貫いた―――『人知の奇蹟』】
これが、ハイランダーにとっては、鬼門といわざるをえない『ドラゴンスレイヤー』だということには、納得していただけたかと思う。
それでも、この竜の騎士は、一人の子供を庇うために、それをいくつも体に食い込ませて―――・・・とは、実に泪を誘うものです。
【白日の下に晒された、騎士の素顔】
それが――――キリエであった・・・。
いつもは優しそうな顔をしていて、『キリエ堂』の事以外、何も出来なさそうに見えたのに・・・
それが勇敢な『竜の騎士』だったなんて―――
と、いうより、この子供が彼女の事を知っていたほうに驚き。
【キリエ――――討ち死に???】
なんとも・・・不吉な文章なのですが。
まぁ、確かに、本編で『胸元に深く突き刺さり、そこからは大量の血飛沫が―――・・・』とありますが・・・。
う゛〜む・・確かにこりゃ、“死んでる”わなぁ・・・・(普通でわ)
(でも・・・こんな書き方をした―――と、いうことは?? ・・・・黙って『補章』を待つことにいたしましょう・・・)
【婀陀那――――敗死??】
ぶるる・・・なんつ〜不吉な・・・・
でもねぇ、彼女に関しては、キリエさんほど露骨に、その最期が書かれているわけではないのでしよ??
だって、ほらァ・・・・婀陀那さんって、『落とし穴』に落ちただけでしょう??
つまりは―――――・・・・・そういうこと。