〔二十一章〕
【ガク州を治めるアヱカに、突きつけられた『召喚状』の、真の“意味”】
話を丁寧に読んでいくと判ると思うが、実はこれ・・・アヱカに駆けられた“疑い”など、どうでもよく、
ようは、この新州公が、すんなり自分たちの言いなりになるかどうか・・・それを天秤にかけているということ。
早い話、自分たちの要求に応じ、すんなりと『賄賂』を渡せばそれでよし。
反対に渡さなければ―――・・・こじつけた『嫌疑』に、さらに輪をかけて、罪を捏造していこうという魂胆がみてとれる。
無論・・・アヱカに女禍様は、迷うことなく“後者”を選び、これからは、苦難の道を歩まざるをえない事に―――・・・
【この当時の官位『録尚書事』】
もはや恒例のようですが―――・・・一応は・・・ ^^;;)
この時代の、政務官の最たるもので、官品は『三品官』。
その当時としての、文官・政務官としては破格の権威を持ち、この位の者が、国家を運営していたと言っても過言ではない。
しかも――― ここでは、セキがその位を担うこととなっており、でもそれでは主のイクより、位が高くなってしまうのでは・・・
と、思うのですが・・・・
【この当時の官位『司徒』】
この当時としての高官・・・・“三公”の一つ。
主に“民政”“教育”“官吏の登用”を掌(つかさど)るとされた。
官品は『一品官』
ちなみに―――ここで言う“三公”とは、国家の主『王』直属の最高施政機関の一つであり、
前に述べられた『録尚書事』などは、この“三公”のしたにあり、彼等を通さないと、王に面会する事すら出来なかったという。
そして、このたびイクが就いた職がこれ。
【官位での買収工作】
これは、現在より高い官職に就かせるということで、一旦その者に恩義を売り、
余り諫言をさせないようにする・・・と、いう、佞臣たちの常套手段。
【連環の計】
よく知られるもので、美姫による猛将と悪王の仲を裂いたものや、大船団を鎖で繋ぎとめたのは、その筋でよく知られた話。
しかし今回のは、佞臣・忠臣ともに、『官位の買収』を思わせた上で、王自身の周囲を忠臣で固めた・・・と、いうこと。
それを女禍様は、直感的にそうではないか―――と、思ったということ。
【“太子”ヒョウと、“州公”アヱカ】
互いに家柄の違いがあろうとも、ヒョウにはヴェルノア公国の公主様と、同列の目で見ており、
アヱカにしても、年頃の“男女”間ではあるのだから・・・つまりはそういうこと。
(でも・・・酷い事に、彼等はそれ以上発展はしないのだよ・・・)
【サナトリウムでのやり取り】
太子を見舞いに来た州公を、『たぶらかす』だのと暴言を吐いたり、手を上げたりしたり―――
しかも、実の母親に対して『母親なんかじゃない』などといった坊ズも中々・・・
それにしても、急に母親の前を横切って、その子をぶっちゃったアヱカさんには脱帽。
――――と、言うわけで、よく見れば“修羅場”な十一話でございまする。