〔二十二章〕
【王后の怒りの矛先】
つまり、今まで散々嘲罵し続けていたのが“大間違い”で、その原因ともなった情報元の、実の兄の一派が、
これから王后リジュの怒りの“標的”になる・・・と、いうこと。
しかも、その記述の通り、王后リジュも、一人の女性である前に、一人の“妻”であり、一人の“母”であったことが判ろうというもの。
【王后と太子とのやりとり】
では、どうしてこのとき、その者の疑いが晴れたのに、王后がまた、州公を言い貶めるような言動を吐いたのか―――と、いうと・・・
だったとしたら、太子ヒョウの気持ちはどうなのか―――と・・・でも、まあ、これを見る限りでは・・・・ねぇ?
だから、王后の言っていた『どうやらお熱がおありのようじゃ・・・』は、その皮肉でもあることが伺える。
【砦を取り囲む“黒き旗”】
もうこれは言わずもがな―――でも、どうしてこの事をヒは知らなかったか・・・と、いうと、
一度も交戦をした経験がないから。
【早々に撤退を表明したキリエの真意】
まァ――――常識的に考えても、5,000vs500では、お話になりませんよね。
だから―――・・・・とも取れなくはないのですが、一つ勘違いしてもらいたくないのは、
キリエは最初(ハナ)っから、州兵を“あて”にはしてないということ。
でも、そう言ってしまうと、キリエのイメージが下がるのですが・・・・
今回の見所の一つは、自らのグノーシスを使って、あるところへ『直接の緊急交信』<ダイレクト・エマージェンシー・コール>
を行っているということ。
【部下からの“直接の緊急交信”を受けた女禍様】
このときの著しい反応のいいわけに、『個室』(早い話が『厠』『トイレ』『W,C』)に・・・・とは、そこにいた審問官全員の失笑を見てもわかること。
しかし、これによりガク州襲撃が、いち早く州公の耳にも届くことが出来た―――と、いうこと。
【キリエが使った計略『空城の計』】
もう―――皆さんも、某中国歴史書でご存知の、兵法の一つ。
キリエ自身、この砦を放棄する―――と、公言はしているものの、
自身ある存在となって、この砦に降り立ち、散々に敵を打ち負かしたのは爽快。
【ヒを叱り飛ばしたキリエ】
彼自身そういう気持ちはあったけれど、本気ではいってないということ。
でも、こんなときにそんな冗談に付き合っていられるはずもなく・・・・
しかし、それは彼女の優しさの現われでもあり、これから起こらんとすることの示唆でもあったようで・・・
【ヒや負傷兵には興味のわかなかった“蒼龍の騎士”】
しかし、そうはいいましても――――味方を手にかけるというのもねェ・・・・・。
【“蒼龍の騎士”の存在を知っていた敵指令】
彼の存在も、『バルモウ』と名指ししていただけに、そのバルモウなる者が、元は皇・女禍側の将官の一人だったということ。
それを指摘され、一時ぎょっとはするも、所詮その会話は『テレパサイズ』を通して〜・・・であり、
ヒや負傷兵には、その会話は聞かれていないということ。
【自分の上官が“失禁”していても笑わなかったヒ】
早い話、それは彼の頭の中が、単純だからであり、あれこれと勘繰りをする類のものではないことがここで判る。
【この砦に現れたビューネイの真意】
実をいうと彼は、バルモウの手助けに現れた・・・・わけではなく、どういった経緯でそのことを知ったのかは定かではないにしろ、
かの“蒼龍の騎士”により、『カ・ルマ軍が全滅させられるかもしれない』事を知っていたらしい。
では、モノのついで―――と、言うことで、『食料の補充』も、そこでなそうとしていた事もここで判る。