〔23章〕
【王后が、皆より知る以前にその“報せ”を知っていた理由】
早い話、この話に出てきた『禽』の“白薙”こと、シズネさんが関与していたから、
この人も、事前にそういうことがあるのを知っていたようで。
それに、もう一つ付け加えておくべきは、シズネが王后に雇われたのも、
その主である、あの男からの差し金もあったようで・・・。
つまるところ、自分の術を、それとなく売り込んでおいて〜・・・というのがそこでは見て取れる。
【シズネが操る=八卦=】
元々『八卦』とは―――易の卦を示す、陰陽二種の爻(こう)により、形作られる形象で、
この中の二種を組み合わせて、自然・人為などのあらゆる現象・属性を表わすことが出来、判断の礎ともしたようである。
特に、この時、持ちうられる道具としては、『算木』『護摩』などがあり、そのうちシズネは『式神』というのを行使できたようである。
(この詳しい使用法などは、次回で明らかに・・・・)
【拍子抜けするガク州公】
たった一人―――“だけ”負傷しているから、さぞかし気落ちしている・・・
だから自分が直接出向いて、慰めてあげなければ――――
・・・と、おもっていたのに、先客のヒのおかげで、実はそんなことは微塵にもなく、
拍子抜け―――と、いうよりも、呆ッ気に取られた―――というほうがただしいかも。
【キリエの“お漏らし”のその理由】
まあ・・・・つまるところ、自分の能力でもある“凍気”から生ずる『水分』を逃がすのに、
キリエはその返還の術を余りうまく使えていない―――と、いったところ。
(だから―――なんです、彼女が、未だに“左将軍”レベル・・・なのは。)
【サイネジア】
これが―――・・・かの七魔将・筆頭と目されている、ビューネイの得物の銘。
その意味は、『安楽死』―――だとか。
七万年前や、現在でも、その類まれな武器を使いこなせるのは、彼しかいない――――
そして、その形態が、長身であるビューネイ自身をも覆ってしまうほどの、巨大な『手甲』であるという・・・。