〔35章〕
【一つの城に存在する“ありえない空間”】
その『真の闇』こそが、シホ―――ガラティア自身が身を貶めていたとされる、背筋も凍るような場所。
その説明は斯くの如きで、“総てを飲み込む空間”といわれる。
“総て”を―――・・・そう、実態のない『光』『闇』『音』況してや『モノの思考』ですらも・・・
でも、彼女は、10万年と言う長い年月を絶え続けた・・・
その長き年月は、幽閉者の骨・血・肉までも腐らせ、文字通り『屍人』に近しい躰にされた・・・
けれども、ガラティア自身のアーティファクトのおかげで、レゾン・デートルだけは朽ちる事はなく・・・
“総てを識ろう”とする探究心だけが残り―――やがて彼女は『死せる賢者』となった・・・。
【『魔皇』その正体と、あっけない結末】
『魔皇』サウロン=アドラレメク・・・彼の存在は、100万年前に彼方から飛来してきた者達―――
その彼らに唯一保護された者―――の、末裔・・・。
彼は、その祖先と同じくして、ガラティアの助手として、長い年月を彼女の所有する処にいた・・・。
けれど―――現在(本篇)から50万年もの昔・・・彼女達に拮抗していた、ある組織の首領にそそのかされ―――
自分の敬愛する師の研究成果を持ち逃げする事となる・・・。
そして―――彼自身も研究者であったために、独自の見解で≪アルスマグナ≫を極め・・・
二つのアイテム『力の指輪』と『覇蝕の剣』を創造するに至る―――・・・
そこにも・・・やはりその首領の影が―――・・・
その後―――・・・軟弱な躰を隠すべく、漆黒の鎧で身を固めた彼は、彼の首領の洗脳の成果もあり、
師の妹である者に牙を剥いた―――・・・
それはやがて未曾有の戦乱の世を紡ぎだしていく事になり・・・
このままでは自分の思い通りにならないと思った彼らは――――
急遽予定を繰り上げ、この世に復活を果たしたのです。
―――と・・・そこまでは、総ては計画通りだった・・・
ただ一つ―――7万年の眠りから醒めたとき・・・師がそこで待ち構えていたこと・・・以外は―――
【エンサイクロペディアでさえ語られぬ“真実”】
これを詳しく書いてしまうと、あとあとのお話しが面白くなくなる事に・・・
だから、ここに書いてあるのも、もはやギリギリ―――の線・・・だということ。
(まづ、“これから”の話しには無用でしょう―――だと、いうことはぁ〜?)