≪36章≫
【痛烈なる皮肉】
巻き上げられるものは巻き上げておき、しかし自分たちがなすべき仕事は全(まっと)うせず・・・
これではよくなるべきものもよくならない―――
そう思い、州公さまは彼らに苦言を訂したのですが・・・やはりというべきか、余り彼らには好印象はもたれていない様子。
【“お忍び”で、州民たちの反応を見に来ていたアヱカ】
どうして“お忍び”なのか・・・つまり、上記のものを見ても分かるように、州官たちは未だアヱカの事を認めておらず、
アヱカのほうでも、このだらしのない者達に任せておいては・・・と、いうのが見え隠れしてくる。
これはいうまでもなく、上司とその部下における、関係の亀裂であるともいえよう。
でも、“見切り発車”であったとはいえ、自分が打ち立てた高札を見て、喜んでくれていることには、
ナニモノにも変えがたかったことでしょう。
【『高札』の内容】
実はこれは、女禍様が“皇”であった時代の『私田法』の応用なのであり、
ある部分を『永久的』に直したのが、今回の高札の内容。
【≪私田法≫】
―――これより、土地を耕したる者には、一定の期間、その土地を国のモノにした後、須らく開墾者本人に返すべく候―――
―――ただし、一定期間とは、五年の範疇を超えず―――
この法案こそが、伝説上の皇国の穀倉が尽きそうになったときに適用されて、未然に飢饉などを回避できた<善政>法案の一つ。
また、それを今回は“一定期間”を経て・・・でなく、すぐさま“永久的”に、開墾者本人になる内容にしたことにも注目を。
【周囲の者が、州公本人が里に降りてきているのを知らなかった理由】
ここで一つ不思議に思うこと―――・・・そう、“孝子”は、アヱカが自分たちの州のお偉いさんである事を、
(以前に顔を見たことがあるから)知っていたのですが、
では、他の州民たちは、どうして気がつかなかったのか・・・・
それは―――このときアヱカは、支配者階級が着るような、上等な『絹』を使ったものを着てはおらず、
見た目にも動きやすい・・・・いわば、庶民達の着ている『綿』のものを着用していた―――
とどのつまり、『高札』を見に来ていた州民たちと同じ格好をしていたのです。
【古の“農耕法”】
この〔三節〕で、アヱカ(女禍様)が申し述べていた『農耕法』こそ、
7万年前に“皇”ご本人が確立させた『荒地法』である事を、ここで付け加えておきましょう。
【<四節>の続き・・・】
実は―――・・・あの『節』にはもう少し続きがございまして・・・・
では、それを披露目いたしまする〜〜
コ:(アレっ?!)キリエ様ぁ―――・・・どうしたのみゅ?
キ:・・・ああ、コみゅ――――
(はぁぁ〜〜・・・)“大きくなる”・・・って、イヤなものなのねぇ――――(ゲンナリ)
コ:ほ・・・・ほぇぇ?
乃:・・・・・なかなか へヴィ! でし。
えぇ〜〜―――と、です・・・ね、ここで解説をいたしますと、
元々そういう意味(諫言)で言ったわけではないのに、自分の元からのご主人様にそう捉えられてしまって、
しかも、お返しとばかりにキツぅ〜い皮肉のお言葉に、少々落ち込んでしまうキリエ、
そんな彼女を見たのが、古くからの同僚でもあるコみゅ・乃亜の二人であり、なぜ―――どうして・・・の理由を聞いてみたら・・・
なかなかに へヴィ なモノが帰ってきた―――と、いうことです・・・
(しかも・・・一番小さい乃亜ちんがそのことを一番理解してるていう・・・ ^^;;)
【気になるユミエの科白】
自分たちの主に、飽くことなく会いに来た・・・・
今回は、そのことのお礼も含めて、主の親友や兄弟よりも先んじて知らせようと思っていた。
けれども―――その人は自分が喜ぶよりも先に、私の事を心配してくれた・・・
もはや―――何も言うべきことなど、ないだろう・・・?
【キリエのとった態度】
あんなにきつくやり込められたのに、それなのにどうしてこの人のいうことをきいてられるのか、
それは―――この人は、自分が幼少のころでも、可愛がってくれた存在であり・・・また、厳しく接してくれた方だから・・・
だからあんなに言われても、気持ちの切り替えが出来るんです―――
でもね・・・?
その返礼に、『大酒飲み同士、よく気の合いますことでェぇ〜♪』とは・・・・
(かなぁ〜り根に持っていたようですね。 ==;;)
【あの庵でのやり取り】
――――・・・・もう言うべく事は何もないでしょう??
『あとがき』にも書いたように、『三○志』の“あのお件”ですよ。