≪37章≫
【≪一節≫から≪二節≫にかけての話の流れ】
早い話―――この部分は前章の引継ぎだ・・・と、いうこと。
それでも、今回のお話しの二つの“節”を使ってまで、作者がやりたかったこととは、
作者自身の完全なるエゴ。(そいつを言っちゃあおしまいだよ ^^;;)
でもね―――あの『歴史書』の、“結構”『おいしい』部分、どうしても使いたかったのよ。(苦笑)
【≪三節≫で、ガク州城にいた使者】
この使者は、名前こそギャグ風味(ヨウ=カン)ですが、かなりお話し的には重要だったりします。
なぜならば、現在の主人は王后・リジュですが、元々はイクの配下でもあったわけであり、
要するに両方の意向を受けて、このたびの『幼君の養育者』になってもらえるよう、打診に来ているということ。
ここでも見ても分かるように、アレだけアヱカ嫌いだったはずの王后が、まるで手のひらを返したように、
彼女に近付いてきている・・・と、言うところにも注目を。
【このお話しの中での官職―――『太傅』】
元々の情報ソースである『三◎志』の中での役割は、
天子が幼い時に補佐に当たる職で、常に・・・ではなく、臨時に置かれるもの。
しかもこの役職は、大臣を優遇するための、いわば『名誉職』であり、実際の政治上の権限はないとされている。
任命される人物にしても≪高齢≫かつ≪徳の高い人物≫であり、今回のようにアヱカのような若い者が任命される事は、まずありえない。
ではナゼなのか〜〜―――と、いうと、
このお話しでのこの官職の役割は、王侯や上流階級の子女の『家庭教師的役割』が強いということ。
(けれども、そういったところでも、若い者がなれるのは実に稀であった・・・と、いうこと。)
ちなみに―――“史実”では、『三公』の上に位が置かれていた・・・と、いうことで、『上公』とも呼ばれていたらしい。一品官
【このお話の中での官職―――『郎中』】
実は、この官職の役割には二つありまして・・・
@光禄勲に属し、宮殿の門戸を警備し、皇帝の外出に同行する。八品官
A尚書の属吏で、公文書の起草を担当する宮内官。六品官
以上を見ても分かる通り、ヨウなる使者は後者のほうだという事。
【アヱカが、これからホウに教えようとしている事】
とどのつまり、彼女が身に不相応なことを引き受けたのも、何も名誉のためとかではなく、
勿論『政治学』『帝王学』などの小難しい理論などでもなく・・・
ただ―――自分たちが脚に根付かせている、この『美しくも素晴らしい世界』を理解してもらおうとしただけ・・・
そのことを知ってさえもらえれば、あとは何もいらない―――今、大人たちが目くじらを立てている問題(戦争etc)なども、
その前には『細かき事』と映ってくれるだろう・・・
私は―――いや、私 たち は、そう願うだけである・・・。
【ちょっとおカンムリなあの人】
何もかもを知っているがために、少しばかりちょっかいをかけて面白おかしくしたい―――
まあ、そんなお年頃(笑)
なのに、毎回出番があるのは、お話しの後半のみに顔をちょっとのぞかせるだけ〜〜
―――と、言う、いわば“不当”ともいえる扱いに腹を立てているということ。
【ビューネイが危うく言いかけた固有名称】
実は、元々はガラティア某の所有であり、今はその便宜上の名称を『コキュートス』と変えている場所の事。
ちなみに―――英名では≪Ziggurat≫と銘打たれるモノ。
【お互い“初対面”であるはずなのに、シホが彼らの名を呼んだことで走った緊張】
ですが―――まあ・・・もともとこの女(ひと)の所有ならば、この場に来ている連中の事なんかも、
当然“入り口”にて『識別』しているわけであり―――
だから、その女(ひと)が、事前に知っていたというのも当然な事。
しかし―――シホ本人も、彼らの性根を見据えるためにとった手段であり、誤解されても仕方のなかった・・・と、言うところか。
【実に困ったあの人の口調】
笑わせてくれますね―――知っている人なら知っている、あの名作のあの場面を、今回はチョイス♡
(ヒント:『お祭り前日の・・・』)
【カインの頭の中にあった謀略】
実は彼―――もし次に『大兵糧庫』を襲うとするならば、一時的に軍を解散して、その地方の住民に成りすまし、
そのうち徐々に砦の奪取を図っていこう―――と、していたらしい。
しかも、最終的に≪三つ≫の兵糧庫を陥落せたなら、今度は〔クー・ナ〕本国もその視野に置いていたということ。
そのことを―――ギャラハットにすら話していない自分の戦略を・・・判ってしまっていたこの女性は何者・・・??