[四章]
【ヴェルノア】
ガルバディア大陸にある、国家のうちの一つ。
規模は大きく、前述していたカ・ルマと同じか、それ以上の規模を誇る。
(ただし、カ・ルマが今の規模になったのは、つい最近だが、この国は、建国5,000年になるという)
この大陸、南東に位置する、東方の“雄”
【ヴェルノア公国・公主】
この国の王の娘。 一時期(二・三年)姿をくらました事が、あったとか・・・・なかったとか・・・
今では、病重の父王に代わり、“摂政”として、辣腕を振るっている・・・らしい。
【女禍】
このお話しにはなくてはならない、キーパーソンの一人。
この時代より、約七万年前に実在していた、“皇”(仁君とも呼ばれる)。
慈しみ深く、その慈愛は、人民ばかりではなく、人に非らざる者たちにまで、投げかけられていた・・・とか。
しかし、その・・・この者をしても、この大陸を統一しうる事が出来なかったという。
但し、それには、不確定の要因が重なってしまったようで、それが原因で、若くにして夭折してしまっているからだとか。
そして、この者が亡くなる時に、
“我レ、死シタ後、・・・・”
の文言は、後世までに語り継がれている様子。
【女禍の魂】
上記の、仁君の高潔なる人格が宿るという、アーティファクト。
姿形は、どのような形状なのかは分かっていない。(宝珠〔オーブ〕なのか・・・結晶〔クリスタル〕なのか・・・)
但し、今までにそれを持った人物は、何人か傑出している模様。(それが“真”か“贋”かは定かではないにしろ・・・・)
尚、これを持つ者は、『女禍』と、同じような存在になるという・・・・
【ステラバスター】
ご存知の通りの、けちなスリ。
だ・が、仁君の世の事や、女頭領の出身地を特定できる・・・など、不可解な点も多い。
しかも、姫君と語らっていたときや、盗賊に説教たれたときなど、学問も少しはあるよう・・・
【鑑定士】
今回で発覚した事だけを述べると、ステラとは、『友達以上、恋人未満・・・』のよう。
しかも、この二人は、『ラー・ジャ』という、国の出身のようで・・・
その上、この人は、危うくステラの本名を言いそうになり、彼から大目玉を食らったご様子。
【ジィルガ】
今の、この時から、約12年前に存在し、亡くなったという、『女禍の魂』の持ち主。
(その、死因は、今回の話しでは、定かになってはいない・・・・)
どうやら、ステラの姉(義姉)であったらしい。
【ラー・ジャ】
ステラと、ナオミの出身国であり、ガルバディア大陸を構成している国の一つ。
規模は大きく、前述のカ・ルマと、ヴェルノアに並ぶ。
この大陸の、真西に位置する、西方の雄。
【タケル】
どうやら、これが、かのスリの本名で、あるらしいのだが・・・・