≦40章≧
【結構義理堅かった副将】
あんなにも信じていた自分たちを裏切っていたヤツ―――
なのに・・・なんだろう―――このモヤモヤ感は・・・
それは、彼の心にわだかまりになっていたあること。
そいつが魔物であるのなら、ナゼ仲間である魔物を狩っている??
イヤ、それ以前にガク州公はこのことを知っていたのだろうか??
つまるところ、ヒの疑問はそこにあり、このままキリエを訴えてもいいと思っていたけれど、
それをしたなら州公をも巻き込む事にはならないか・・・そう思いとどまったのです。
【その場の雰囲気で何かを知りえたタケル】
勿論彼は、中途参加者なので、この二人の総てを判るはずもない―――
けれど、余りにもの余所余所しさと、上司に向かっての不当な発言に、
この二人の間には亀裂が生じているのと察知したのです。
【タケルに懇願したキリエ】
今回は折角の勝ち戦なのに、そういう気分になれないのは、須らく自分の所為・・・
しかもそのことを、古えからの上司であるあの方は、なんと思うだろう・・・
きっと自分に愛想を尽かし、罷免―――いや、未来永劫自分の前に出てくれるなといわれるかもしれない・・・
もし、そんなことが現実となりでもしたなら、今後はナニを指標にして活きていけばいいのだろう・・・
いわゆる、そんな絶望的なことを予測をしていたのですが―――
【キリエに懇願された事をアヱカに告げたタケル】
このことを―――なんの衒いもなく、主である州公・アヱカに告げたところ・・・
なんと彼女は意外な事に、不問に付しただけでなく、まるで総ての事を見透かしたように、
たった一言・・・『気の毒をした』・・・と、いった。
つまるところ・・・アヱカの身に宿る“あの方”は、キリエの犯した罪、総てをまるで自分のことのように感じ、
処理しようとしていたのです。