{43章}

 

 

【すでにハイネスの王都を眼中に捉えんとしていた者達の意図】

もうここまでで、兵糧の心配をしなくてもいい―――

このことはクー・ナがすでに陥落しているからであり、当然そこからは無尽蔵に補給物資が望めるものと思っていた。

 

事実、ハイネス側の三将や、ミルディン・ギルダスの両名が危惧した事は、まさにこのことであり、

―――だとしても、一足飛びにハイレリヒカイトの曲輪である衛星都市を狙わんとしていたのは、

あつかましすぎる事でもあり、それはかのヴェネフィックの二人にしてみれば、面目そのものであったのだろうか。

 

 

【ちょっとした共通点】

ここで一つ―――以前『30章』に出ていた ドレスデン と、今回の地名は同じである。

つまり―――ヱリヤが、古の知己であるニルヴァーナが、出張で出ていたであろう地名がここということに・・・

 

 

【ミルディンとギルダスの顔を見て、慌てふためき去った輜重隊】

でも―――お話を見てもらった限りで判る事は、彼らは事前にそうするように吹き込まれていたということ。

 

また、そうでないにしても―――その前に現れたのが、かの三将のうちの誰かであったとしても、

物資を置いてとにかく逃げるように―――と、いわれていたものでもある。

 

つまり―――この事を集約すると、カインがクー・ナにいる限りは、何らかの手立てをして、

物資を行き届かせないようにするという事であり、そのためにも、自分たちがクー・ナ攻略を率先させていたのが判ってくるというもの。

 

 

【“智”と“武”を擁するカ・ルマ『クー・ナ方面部隊』】

『五節』で説かれていた事でわかるように、今回の策を提唱したのはカインであり―――

実行に移すべく統率したのはギャラハットであるということ。

 

 

ここで一つ――― この世界ではすでに『清廉の騎士』(タケル)が出ているわけではあるのですが、

もう一つ『聖騎士』<パラディン>と呼ばれるものがいるわけで、それがここではギャラハットというわけ。

 

 

【この世界における“聖騎士”の役割】

この職種があるのは、『農業大国』である処なのではありますが、実際には“王侯”と同じであるという事。

つまり―――『職業軍人』である。

 

それに、ミルディン・ギルダスの二人は、レベル的にはそれには劣るものの、『白騎士』<ホワイトナイツ>という職種であり、

では彼らは戦役以外にはナニを―――??

 

それはここでは明らかとはされていないのですが、同国の近くには<ヴァルドノフスク渓谷>なるものがあり、

そこの=城主=と拮抗するため―――・・・そのために結成された自警団が、発展して出来たものがこの職種だといえる。

 

この言葉を返せば―――この二つの職種は、≪ヴァンパイア・ハンター≫である事が見えてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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