{47章}
【大国フの反応】
官僚たちの対応振りを見ると、どこも似たり寄ったりといったところか。
そんな彼らを見て、苦笑仕切りのイクも青息吐息な面も―――
【フを襲った不幸】
これを現国王発病としないでなんと言おうか。
しかもこれは、これからの歴史の道標でもあるといっても過言ではないだろう。
【頭をもたげてくる佞臣】
この、国王が倒れたことを『いい事』だと捉えて、早速に行動を起こしたことは何よりの証拠、
しかし―――この彼らの企みは、もう須らくかの者によって知れていたのだという。
【≪八節≫の、燃え尽きた兵士】
そのことを表わすものがこれ。
―――と、いうことは、もはやボウのそばには、供回りの数人しかいなかった・・・と、いうこと。
つまり、『禽』の一羽=白雉=の“人形操術”(ひとがたそうじゅつ)によって創られたモノの一つだということ。
しかもそれは次の≪九節≫で、目の前に整列していた総ての兵士が燃えたことによって発覚したのです。
【ホウ王子の部屋に太傅と一緒にいた者】
それは紛れもなく、彼の実母であるリジュだということ。
しかもこの人は、アヱカやタケルらに諭されるまでもなく、
実の兄がこういうことに踏み切るだろう・・・と、いうことを察していたようであり、
もしそうするならわが身を犠牲にしてまで―――と、まで考えていた節もある。
でも、この場はアヱカがその役を受ける形で収まり、何とか一命は取り留めた・・・と、いうこと。
【急に言葉遣いが変わった王后】
“妾”から“私”に変わったところを見ると、この人もようやく自分の言葉で語ろうとしたようである。
つまり―――“妾”というような自分を着飾ったモノよりも、より自分らしい“私”と言う言葉を用いる事によって、
自分の本当の気持ちを申し述べる・・・。
やはりそこには、兄から吹き込まれていた 策 の名残というものであり、
それすらも破って口から出たものこそ、本当の彼女の気持ちだったのではなかろうか。
ただし―――ヴェルノアの公主の口癖である 妾 は、生来からのものであることを、ここで付け足しておきましょう。
【ボウ失道の経緯】
初めはマジメにやっていたのに―――周囲りからバカにされるのが悔しくって、だから途中でやめちゃった・・・
とどのつまりはこういうことだが、アヱカからはなんとも手厳しいお言葉が・・・
しかも、その言葉も古えの談義であり―――と、いうことは・・・
この言葉も、アヱカの口を借りた女禍様のものである事はすぐに分かるばす。