*56章*
【暗殺集団を脱退する者の気持ち】
どうも、ヤノーピルのその隊での評価は、その隊・・・『シュヴァルツ』の団長の言からもわかるように、
あまり隊員としては芳しくなかったようではある。
だからすんなり除隊処分を出してしまえたわけなのですが・・・
ヤノーピル自身も、隊規に縛られている事が心地よくなかったのか、
そこでいいたい放題言っているようではある。
【その処分を取り消してもらうよう奔走する者】
それがヤノーピルの元恋人(?)・・・・の、様なものであったドリスという女性の隊員なのですが・・・
ドリスさん無下に断られたばかりか、一方出来ですね―――(可哀想に・・・)
でも、そういった『振られた女』を甘く見ちゃいけませんよぉ〜〜?
ある意味『魔王』より怖いですからねぇ〜〜女の怨恨みというものは―――w
【ジン州一様】
まあ〜見てのとおり・・・偶(たま)の休暇という事で、のびのび〜リラックスしているリリア以下―――四名・・・と、
自分たちがこうのんびりしている間でも、世の情勢が巡るましく変わっているのを、肌身で感じているがゆえに、
落ち着いていられないイセリア―――
まあいわゆるところの違う気質だからそうなっていたのでしょうが・・・
同節を見てのように、それはほんのひと時の事で、ジン州の主であるところの者が帰ってくるや否や、
さあ―――これからは違うよ・・・という顔つきをしてそこにいた四名。
だからイセリアは省みたのです、自分はこの人たちの事を、何一つ判ってはいやしなかった―――と。
【そこにいた亡命者たちをみて、嘆息をもらすジン州公】
今まで――― 一国を支えてきた有能の士や、またそれに順ずる者たちが、
またどういう理由でかは知らないけれど、現実としてここに亡命しにきている。
カは―――無論そのことはフ国の官の一人として喜んだでしょうが、
一人の・・・世を憂う人間としては、早くも“闇”がここまではびこりつつあるのを嘆いていたという・・・
その彼の姿を見て、驚いたのは、カのイセリアたちだったではなかろうか―――
【ガク州の“噂”】
この州の事は、何も今更―――というまでもなく、イセリアたちくらいならば誰でも知っていた・・・
けれど、彼女たちが知っていたのは、ほんの一年前までのその州のあり方でしかなかったのです。
そう・・・今の―――アヱカを州公に据えてからの事は、風の便りにさえ乗らなかった、
ましてや、ジン州公ならびにほかの五州公とひざを交えての真摯な会合など知る由さえない・・・
しかも―――その彼女は、今は幼君の“太傅”をしているということなど―――・・・
けれど、イセリアたちはそんな新ガク州公に一目会ってみたい・・・と、感じていたのです。