|78章|

 

 

【純情家】

日ごろは“冷徹”で、軍部の作戦や国政の判断など、実に淡々とした調子で進める者も、

所詮はか弱い婦女子であったことが示される件。

 

しかも、ショウより続く不幸を、自分の出現で〜〜―――と、捉えているところが、

この人物の純情さをよくあらわしているところだといえる。

 

 

【“冗談ごと”では済まされなかったその場の雰囲気】

まるで処女のように泣いていた婀陀那を見て、タケルもさぞや驚いたことであっただろう・・・

 

だが―――彼が、彼なりに、最大に気を利かしたつもりが、そんなこととなるとは・・・

 

ただし、彼のための弁護に一言―――

婀陀那がタケルのコトを、以前からその辺の男性の如き目でしか見ていなかったら、

なんら問題はなかったのですが・・・

早い話が、タケルの慰めの一言は成功したのですが、

同時に、婀陀那の 女性 という部分を、大いにくすぐってしまったという嫌いはある・・・と。

 

つまり・・・と、云うことは―――??

 

 

【焦燥感】

その一手は、女禍様の知る上での、本当に残された最後の―――はずでした・・・

しかし、それがウンともスンとも云わなかったら―――??

 

つまり、女禍様が大いに焦っていたのはそこのところでありまして、

ではどうして・・・?

 

その説明は本文にきっちりとなされてありますので、そちらのほうをご参照のほどを―――

 

つまり、女禍様もゼシカも、そのときお互いのやっていることが判らなかったため、起こったことといえる。

 

 

【真の窮地に女禍を呼ぶ声】

女禍様がひどく落ち込んでいるときに、不意に名を呼ぶような声がした―――

すると次の瞬間、発動しようにも出来なかった御業<リニュイン・ユニゾン>を行使するためのエナジーが溜まった・・・

 

一体誰が―――・・・?

 

その予断を許す前に、危篤の王を救おうと、その御業の発動がなされたわけなのですが・・・

 

本当に一体誰だったのでしょうか―――??

 

 

ヒントは、その場にいた者達に関係があります。

けれどもヘライトスにソシアルは、所詮女禍様の部下の部下なので、そこまでの能力の開放はまず考えられません。

だとすると・・・アヱカと女禍様―――なのですが・・・

アヱカも、今までを見ていくうちでは普通の人間ですので・・・

かといって、女禍様が―――??

 

ならばあそこで悲観に暮れるのは少しおかしいですよね?

 

だったら本当に誰が・・・・w

 

 

【敢えて最後まで云わなかったタケル】

この混乱に乗じて、フ国を掠め取るように唆(そそのか)した連中がいる―――

その者達とは、図らずもカ・ルマであった・・・

 

そのことに婀陀那は発憤をし、それを見たタケルも頼もしいと感ずる一方、

時期が時期であるだけに、今カ・ルマと事を構えるのを良しとしなかったのです。

 

けれども、彼には策がありました。

カ・ルマが、この時期にフ国とヴェルノアの関係を割こうと企てているのならば、

むしろ逆のコトをやってのけよう―――

そう・・・そのことが、『政略結婚』となるのですが、

ここでタケルが、婀陀那の相手を明言化しなかったのはワケが・・・

 

とどのつまり―――・・・そういうこと。

(婀陀那もタケルも、互いの気持ちが判っていたのですよ・・)

 

 

 

 

 

 

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