<82章<
【心無い官の言葉に対する者達の態度】
そんな心なんかないのに―――あたかも表面上では取り繕っていることに、
イセリアは不快感を示し、挨拶をしにきた者に対し一瞥(いちべつ)をくれた・・・
婀陀那も、イセリア同様に不快感を示し、しかしこちらは無視する象(かたち)で相手にしなかった・・・
アヱカ―――は・・・上記の二人のような要領のよさはなかったので、つい口に出してしまった。
するとそのことで非難の対象となるのですが、
その官たちもお調子に乗って、ヒョウのことを悪く云ったものだから、
アヱカを怒らせてしまったのです。
【怒ったのはどちら?】
では、そのとき怒ったのは アヱカ 女禍様 のどちらか・・・と、云うことなのですが、
最初は女禍様だったのだけれども、急に言葉遣いが変わりましたよね?
そのことで、今回はアヱカの意志のほうが強かった―――と、したいところなのですが・・・
【替えられてしまった “嘔” 】
今回のお話はたった四節しかないのですが、それ以上に説明しなければいけないことが・・・
それが、ここ最近アヱカに関してのエンサイクロペディアの扱いが不明確であるということ。
そのことに関しては、78章からの続きになるもので、80章でも少し触れたことがあるもの。
とどのつまり、アヱカは本当は何者―――ということに限定されてくるものではあるが、
ならばどうして今更・・・と、いう感もしてこないではないのだが―――
それはまあそれとして、この 四節 での女禍様の嘔は、この作品の関連作でもすでにあることであり、
それをこちらでも使おう・・・と、いう意図が見られるのではあるが、
ならば―――ということで、ここである存在を匂わせておくことにしたということ。
しかもこの声の主は、78章での、女禍様の名を呼んだ声の主と同一人物でもある。