<86章>
【相次ぐ屍騎士の侵入】
このことは、確かに憂慮すべき点ではあるが、
前回も、また今回においても、ある作為がそこにあったようではある。
すでに骸と化した者でさえ兵士にする・・・そんな忌まわしい技術を有する国家―――
そのことを、こういった象(かたち)で知らしめようとした者達の配慮は、
果たして通じたのであろうか―――?
【不可解なる事象点の観測】
それは思惑通り―――自分たちの妹である者のアーティファクトで浄化されたもの・・・
―――だと思い込んでいた・・・
ところが―――?
実際に作用されたチカラの源泉を辿ってみれば、もはや動くはずもない処からの反応―――
まさか・・・?
あの“女”の艦は、この自分の艦の一斉放火を浴び、宇宙の藻屑(ちり)となり轟沈したはず・・・
けれども、この反応は確かに、月の裏側にあるあの“女”の艦の反応―――・・・
一体ナニが―――・・・?
この私ですら知らない何かが、私の知れぬところで蠢き始めようとしているのか・・・
“古(いにし)え”という7万年もの過去に 丞相 であった者は、
更なる過去に引き起こされた災厄の首謀者が眠るかの地に、
図らずも思案をめぐらせるのでした・・・。
【復活をするつもりではなかった人】
それがデルフィーネさんだったわけなのですが―――
この人が用意していた復活のシークエンスが、
カルマと復活のための依り代本人に反故にされたおかげで、少しばかり不貞腐れていたのです。
―――ところが・・・
先んじて、ある場所よりの拘束が解除された姉により、無理やり(?)復活させられて・・・
しかも、憎らしいヤツらに足蹴にされるわ〜〜―――で、お冠だったのです。
けれどそこを、仲間の一人であるビューネイに救われ、溜飲を下げた・・・と、云うこと。