{87章}

 

 

【新たなる将軍位の制定】

これからの近い未来に、必ずやあるであろうとされるカルマとの騒乱・・・

それに対処とするために、不本意ではあるけれど、女皇陛下は新しい武の官職―――“将軍位”を制定したのです。

 

それで、詳しいことは以下のとおり・・・

 

{大都督};二品官で、現在ある将軍位の中では最高のもの。

           現在では婀陀那がこの職に就き、戦についての策謀や評定を練っている。

 

{衛将軍};婀陀那の就いている“大都督”と同じ二品官で、実質上軍部のNO,2といえる。

           このお話しにおいて“衛将軍”は、婀陀那の懐刀で知られる紫苑が有名だが、

           あの人は ヴェルノア公国 の“衛将軍”だということで混同しないように。

           現在ではイセリアが就いている。 “四将軍”の一つ。

 

{左将軍/前将軍};前者はキリエが、後者は紫苑が就いている。 ともに三品官。

           この二つの将軍位は同系列である“四方将軍”の一つではあるが、

           実績から云えば、7万年前も同じ職に就いていたキリエのほうがあるのですが・・・

           そこに書いていたように、未だもってキリエ自身はそのことを公表していない模様。

           その大きな理由の一つに、この中に歴史に聡い者がいたら、以前の自分のことが知られるかもしれない・・・

           ―――と、危ぶんだためと思われる。

 

{四征将軍};今回のお話には詳しい記述がされてはいないが、俗に“征北”“征南”“征西”“征東”の将軍位がある。

           このうちの“征北”にはリリアが、“征東”にはセシルが就いている。

           ともに“四将軍”に次ぐ高官位であり、“征”の文字は外敵を 征伐 するところから来ているといわれる。

           二品官。

 

{四鎮将軍};これも今回のお話には詳しく出てはいないが、上記の“四征”と密接なかかわりがあるので表記しておく。

           この“鎮”の文字は、守備防衛を主任務とする 鎮圧 からきている。

           それから、“四征”と同じく、“鎮”のあとに方角を表す言葉がつき、“鎮北”はギルダスが、“鎮東”にはミルディンが就いている。

           二品官。

 

{四安将軍};こちらの“安”の文字は、 安んじる という意味で、主に防衛を担っている将軍位。

           今回明らかにされたのは、“安北”と“安西”で、前者がカ=ハミルトン、後者がコウ=タルタロス。

           三品官。

 

{雑号将軍};上記の将軍位は、過去にも功績があり、名だたる名将が就くことが多かったのですが、

           この将軍位は、その場で作られたのも多くあり、・・・といえ、この位を授かるのは、有能な武将として認められたことでもあるのです。

           今回の“虎髯将軍”は、ヒ=ベイガンの愛称であり、彼の上官であったキリエが好んで使ったからだともいえる。

           四品官。

 

 

【キリエの迷演技?】

自分がここ最近取りざたされている“蒼龍”自身であるのに、自分自身の口で言い貶めた理由は、

ヒ=ベイガンへの告白のとおり、これから『ならない』と決めたから。

 

しかも、過去にも同じようなこと―――戦場ではちやほやされていながらも、いったん平和になってしまえば白い目で見られる・・・

そんなつらいことを強いられてきたから、今後は易い気持ちで“蒼龍”にはならないと誓うのです。

 

 

【(意外な)女皇からの叱責】

―――と・・・本当に意外なのですが、アヱカさんが怒ってしまったのは、

無神経に国と国を一つにしよう―――と、云ったことからだと思われる。

 

このことは、タケルの言葉の中にも十分に現れていたことであり、

婀陀那もイセリアも追々にして気づかされた場面でもあったのです。

 

―――曰くに・・・『“パライソ”も国、“ヴェルノア”も国、“テラ”も国。』

然して・・・テラとは、このお話し『XANADO』第一話で滅んだ、アヱカの故国だったのです。

 

 

【今回の“あとがき”でのクエスチョン】

そこで・・・今回のあとがきにも―――

『けどそれは、単に意見が同じであって、何も内容まで一致をしていない―――ってことにお間違えのないよう・・・』

・・・と、あるのですが―――

 

では、“内容”とは何を指して云うのでしょう。

 

そこは―――両者の個性の違い・・・『女禍様』は、前(さき)にタケルたちが述べていたことで概ねいいのですが・・・

『アヱカ』のほうが少々複雑になっていまして、タケルや女禍様と似通った部分もあるにはあるのですが、

その他が―――こういった策略の名の下に、国を奪われた者達の逆意を畏れている・・・と、云うこと。

 

つまり―――ほんの少しの差異なのですが、“現在”の『アヱカ』のほうが策略面でも優れてきているということ。

(そのことが、前回でのジィルガさんの驚嘆ぶりとも、密接な関係になってくるのですが・・・

それにしても、“現在”の・・・と、ややこしい書き方をしなくても―――w)

 

 

 

 

 

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