〜88章〜
【国民食堂でのやり取り】
今回の出来事はこれが発端―――なのですが、大元の発端ともなったのは、
『官吏登用適正試験』に、ヴァンパイア一族でもあるサヤたちが顔を覗かせていなかったことに起因する。
【死ぬほど恥ずかしい格好】
・・・とは云っても、ヴァンパイアなんだから、もうすでに死んでるんじゃない?w
―――と、そういう突っ込みはスル〜させてもらって・・・
実際、サヤにとってはそのくらい恥ずかしいものだったといえる。
それというのも―――≪三節≫で触れていたように、
サヤを養っていた方が、女禍様に引けをとらないほど少女趣向でして、
サヤが物心つくころまで、そういう格好(つまりゴスロリ風)をさせていたのですが、
ある転機―――つまり、ここで何らかの異状が芽生え、
それ以降ゴスロリ風の格好は控えたと見える。
(そのときの養っている方の落胆振りときたら・・・
おかげでやけ食いに走ってしまって、そのときの皇国のエンゲル係数が一気に破綻しかけたのは、
その筋ではかなり有名な話。)
【女皇の部屋でのやり取り】
―――そこで、女禍様も考えをめぐらせまして、
どうやったらサヤが快く受け入れられるだろうか・・・と、したときに、
この国にはもう一組、異種のカップルができつつあるのを思い出し、
その彼らを先んじて保護してしまえば、あるいは―――・・・と、思ったようである。
そして、あの初勅の件(くだり)へとなっていき、最終的にはサヤも―――
・・・と、なるのですが、ここで頑なにも彼女が拒み、“奥の手”を出さざるをえなかったようです。
【殺し文句】
その“奥の手”というのが、<土下座>という手段と、あのセリフ・・・
――だから云ったじゃないか・・・それで十分なんだよ―――って・・・――
これを云われたら、後は受けるしかないじゃないですか・・・とは、サヤの談だったようで―――
どうやら主人のほうが一枚も二枚も上手だったことがうかがわれる珍場面(?)ではある。