(31章)
【ブリジットの置き手紙】
ブリジットが女禍に宛てて置いておいた手紙―――そこにはたった一言
“No Fate”―――・・・
運命ではない―――まさしくその言葉は、ブリジットからの忠告を無視してしまった女禍には重くのしかかってくるのですが、
ここで勘違いしてはいけないのは、なにもブリジットは皮肉や厭味でこの一文字を綴ったのではない―――と、云う事。
では・・・? 何を意味してこの文を書いたのか―――
おそらくブリジットには・・・ある程度の自分たちの将来が見えていたのかもしれない―――
これからどんな不幸なことが起ころうとも、それはもはや“運命ではない”―――すでに決定されていることなのだから、
そのことを試練と思えば、気が楽になる―――そう云いたかったのではないだろうか。
【≪三節≫でも出てきている女禍とヱニグマの関係】
なぜヱニグマは―――女禍ばかりを狙ったのか・・・
それはただ単に女禍を欲したから―――だからこそ、女禍が愛した唯一の地球人、アベルを虜にし・・・挙句に存在を分割化して別の存在を創った―――
しかし―――実はもう一つ、明確には語られてはいないが、女禍とヱニグマの間には切っても切れぬ 宿縁 というものがあり、
しかもそれは、互いの目についたが最後―――決して離れる宿命にあると云う・・・
そして―――後世とは、<本篇>もさながらにして、その詳細は続編に多いに語られていると云う。
【ブリジットが立ち上げていた“団体”】
しかし―――“宗教法人”とはよく考えたもので・・・(なぜなら 寄付 とかは非課税だから)
つまりブリジットは、(金銭の面)経済支援をするために女禍の下から去り、志半ばまでは成功していたのですが・・・
―――それよりも、団体の名称に注目・・・
なんと、<本篇>での サライ の教えが、ブリジットが開いた宗教法人だとは・・・
これもまた、奇妙な運命であると云うべきか。
【この世の終わり】
もはや何の説明の余地なく―――各国が保有していた戦術核が投入されてしまった〜と、云うだけの話。
つまり―――この時栄えていた文明は、自らの科学が証明して見せたように、この時点を持って一巻の終わり・・・
これが<本篇>では、 旧世界の歴史 となってくるのです。