[34章]
【終極の闘争への準備】
喩え・・・極を傾けたとて、そんなことはウィドウたちの意には介しませんでした。
ただ、彼らが望んでいたものは、蒼く美しき天体である地球を、自分たちの活動拠点の一つにしよう―――それだけのことだったのです。
しかし、それをするにおいてまづ邪魔だったのは、女禍たちの所属する フロンティア だったため、
彼らを地球から追い出そう―――また、女禍たちもウィドウたちを排除しよう・・・としていたため、
そのことのためにいくつもの大陸が没し、地球は様変わりしてしまったのです。
けれど―――そのことも・・・これから行われる最終決戦の、ほんの前座にすぎなかったのです。
【ヱニグマの保険】
これからある女禍との最終決戦に―――無論自分の敗北は描いてはいない・・・
けれど―――けれど、『万が一』と云うこともあるため、ヱニグマはある保険を掛けていたのです。
それこそは・・・サウロン―――と云う存在なのですが・・・
彼をしても『そのうちの一つ』・・・とは?
そう―――ここからも判るように、この時ヱニグマは 二つ の保険を掛けていたのです。
そのうちの一つがサウロンならば―――もう一つは・・・?
それこそが―――歴史の闇・・・知るべくもない事実・・・
残りの一つが発覚するのは、彼女自身ですら思い描いていない事態でもあったのです。
【極まる、ヱニグマの疑念】
最初にして最後の闘争―――そのさなかに、ヱニグマには一つの疑念が浮かび上がりました・・・
それが―――どうして自分は、今まで女禍と云う存在に拘り続けてきたのか・・・
こんなにも美しく―――こんなにも危険で・・・
しかしそれは、彼女同士がお互いを 敵 でしか認識できなかったから・・・
当人同士ですら知らない―――自分たちの関係・・・
それがどうして、仲間や同士までに知れることができるだろうか・・・
彼女たちは知らない・・・しかし、これから知っていくこととなるのです―――
お互いが 敵 でしか認識し合わなかった者同士が・・・
実は――――――