/35章/
【覚った者】
闘争の中で―――判り合えるモノがある・・・
けれど―――この人とは、もっと別の何かで判り合えたかった・・・
総てのチカラを注ぎ込み、全身全霊で立ち向かってきた相手の技を受け、
さながらにして女禍は理解しました。
そう・・・彼女と、その敵対者は、元はこういう運命にはなかったことを―――
しかし、持っていた特性同士は消えうせることはなく、ただ―――相手を引き寄せあった・・・
それが、当人同士が一番望まない象(かたち)・・・対決であろうとも―――
けれども、相手がやってきたことはもはやどうしようもなく、仕方なく自分の手で裁き、収めさせる形をとったのです。
【ウィドウ不敗の策】
この策は、敗けを拾うことはないが・・・勝ちを拾うこともない―――
それはどうしてか―――
それは、≪三節≫にもあるように、“繭”という防御システムを張り巡らせておけば、いかなる攻撃も無効化できる―――
加えて、“繭”を内部から崩壊させようとする者に対しても絶大な効力を発し、まさに内外からの攻撃に対して無敵だったのです。
けれども・・・リスクもやはりついてくるものでした。
ではそのリスクとは―――あたら防御の型であるためか、ウィドウ側から討って出られないと云うこと。
ならばどうしてそのことをしなければならなかったか―――
この完全無欠な壁の内側で、彼らはこれからの闘争に向けて自らの力を蓄えるために・・・
だからこそ、この100万年間―――フロンティアvsブラックウィドウという形式は、絶対崩されることはなかったのです。
【≪五節≫の解釈】
このお話だけは特別―――云うなれば“番外編”と云う事で・・・
―――と云うより、完全な 附録 です。
あそこであっていた者同士は、その場で何らかの契約を交わした―――・・・と、
それ以上のことは云えません。(勘弁してつかぁさいw)
なぜか・・・って? それはね―――{続編}のことに大いに関係がありまくりだからアルよ。