[五章]
【『ソレイユ』に乗艦していた二人の少年・少女】
実はあの二人が、本篇でのあの二人・・・
<ハイランダー>のヱリヤとキリエ、<ヴァンパイア>のエルムとサヤのルーツなのです。
―――と、いうことは・・・あの彼らも、その正体は『宇宙人』ということに。
(でも・・・まあ―――青白い体色とか、爬虫類の尻尾とかというのも考えれば、強ち・・・)
【彼と彼女の関係】
見ている限りではそう悪くは見えないですよね。
(だって・・・彼らの子孫である、エリアとエルムを見ている限りでも、ね?)
いわゆる仲が悪いと見えるほど、実は仲良しというタイプ―――
【怯える愚か者たち】
今現在主流である『銃』という武器が、無効という事を思い知らされ、
しかも、監視カメラにて覗き見ていたのを、見透かされたように睨み付けられた・・・
その時二人はこう感じただろう―――『神に逆らった我々には・・・もうどのみち助かる術は残されていない・・・』と。
【畏るべき<カレイド>の能力】
今回使った『風』と『火』の=理力=・・・これこそが女禍の持つ<カレイドクレスト>の、能力の一部。
まづは『風』の理力―――大気中にある電子イオンなどに働きかけて、その振動時に発生する音波を利用するチカラ。
『火』の理力―――この世にある総ての物質の構造内に仕組まれている<可燃物質>に作用し、モノを燃え上がらせるチカラ。
これを見てのように、彼らの科学力がいかに高度であったかが知る事が出来る。
つまり、彼らがその気になれば、脆弱な地球の科学力など皆無に等しかった・・・という事。
【あるモノを見て、堕天(お)ちてしまった神】
不意に発砲された事も―――・・・毒ガスを使われたことも―――・・・ある一定のところで怒りの感情を抑えられる事が出来たのに・・・
この―――老朽化した“核弾頭”搭載のミサイルを見たとき、最後の堪忍の緒が切れてしまった・・・
その毒性―――最低でも24,400もの年月を費やさないと『半減期』が来ないという―――・・・
もし、その爆弾が暴発してしまった場合・・・その土地は、それだけの長い年月が死に絶えるという・・・
そんなことは、自分たちの故郷の惑星では、常識中の常識だった・・・なのに、この惑星はまだ―――
しかも、半永久的に紡ぎ出されるエネルギーなどにその重点をおかず、
生物を弑虐せしめるその特性に重きを置いた・・・これは兵器―――・・・
このときより、その翼は黒く変色し、正常な思考回路は閉ざされたという・・・・・